シングルバーナーおすすめ7選!初心者でもおしゃれにアウトドアを楽しめる
調理や湯沸かしに使えるシングルバーナー。コンパクトで持ち運びやすく、特に登山やソロキャンプ愛好者に人気のアウトドアギアです。
眼下に広がる光景を眺めながら、山頂でお湯を沸かして入れたコーヒーは、普段飲むものとは全く違った味わいがします。
またキャンプではメスティンでご飯を炊いたり、ホットサンドメーカーでホットサンドを焼いたりと様々な調理が楽しめます。
使い方に注意点も多く、正しい使い方をしないと大きな事故につながりかねません。
そこで今回は人気のアウトドアギア、シングルバーナーを詳しく紹介!初心者に人気のシングルバーナーや、おすすめ燃料も合わせて紹介します。
シングルバーナーでアウトドアをより快適にオシャレに楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
▼おすすめのシングルバーナーだけを知りたい方は動画でチェック!
目次
シングルバーナーの選び方5つのポイント
シングルバーナーは使う人数・季節や人数といった条件によって選ぶべき製品が違います。
以下5つのポイントをしっかり押さえて、自分に合うシングルバーナーを選んでください。
- 使用シーンに合ったタイプを選ぶ
- 自分にとって使いやすい燃料を選ぶ
- 料理に使うなら火力の大きな物を選ぶ
- アウトドアで使いやすい風防つきを選ぶ
- 楽に着火できる点火装置つきを選ぶ
それでは詳しく解説していきます。
1.使用シーンに合ったタイプを選ぶ
シングルバーナーは形状の違う「一体型」「分離型」の2つのタイプに分かれます。
それぞれメリットやデメリットがあるので、自分がどのようなシチュエーションで使うかをよく考えて、タイプを選んでください。
ソロキャンプや登山にはコンパクトな「一体型」がおすすめ
一体型のシングルバーナーは、バーナーに燃料缶を差しこんで使います。
手のひらに乗るくらい、非常にコンパクトで軽いのが最大のメリットです。折りたためば、クッカーなどに収納して持ち運べます。なるべく荷物を軽くしたい登山者やライダー、公共交通機関利用のキャンパーに人気のタイプです。
小さめの調理器具を使う、風が強い場所や平らでない場所では、燃料缶を少し地面に埋めるなど、倒れにくくする工夫が必要です。
重心の高さがデメリットになる一体型。しかし後ほどご説明するCB缶の場合は、バーナーの側面から倒した状態のCB缶を差し込むので、バーナーを地面やテーブルに置いて使えます。よってCB缶の場合は、重心の高さは問題ないでしょう。
ファミリー・グループなら火力の大きい「分離型」がおすすめ
分離型シングルバーナーは、バーナーと燃料缶をチューブで繋ぐ形状です。
バーナーを燃料缶と同じ高さに置けるので、重心が低くなり、倒れる危険性が小さくなります。
収納時の大きさは、一体型シングルバーナーよりは大きくなります。しかしカセットコンロやバーベキューコンロなどよりは、ずっとコンパクトなサイズです。
2.自分にとって使いやすい燃料を選ぶ
シングルバーナーの燃料は、以下のような種類があります。
- CB缶
- OD缶
- ホワイトガソリン
- 灯油
- アルコール
燃料によって使い勝手はかなり違います。それぞれのメリットやデメリットを押さえて、自分にとって使いやすい燃料を選びましょう。
購入しやすく手軽に使えるCB缶
CB缶(カセットボンベ)はガスカートリッジの一種。ガスカートリッジのシングルバーナーは使い方が簡単なので、初心者でも扱いやすい燃料です。
鍋料理などの際に家庭やお店で使うカセットコンロの燃料としても用いられます。ガスカートリッジの中でも、CB缶は価格が比較的安価です。
ただしCB缶は気温が低いとガスの揮発性が弱まり、火が着かなかったり火力が弱くなったりする、ドロップダウンという現象が起きやすくなります。
冬キャンプや登山など10℃以下の環境で使う場合は、ガスの配合を変えた寒冷地仕様のCB缶がおすすめです。
火力が大きく料理向きのOD缶
OD缶は、CB缶と同じくガスカートリッジの一種。こちらも初心者でも扱いやすい燃料です。
ODとはOutdoor(アウトドア)の略。CB缶に比べて火力が強く、お湯を早く沸かしたり、炒めものを手早く美味しく仕上げたりできます。
さらに冬山登山や冬キャンプなど非常に寒い場所でも使える、寒冷地仕様のものも販売されています。
しかしアウトドア仕様のOD缶は、CB缶に比べ価格が高くなっています。アウトドアショップやホームセンターなど、販売されている場所が限られているのもデメリットといえます。
荷物を小さくしたい場合は110、泊数が多い時は500など、シチュエーションによって適切なサイズを選んでください。
ランニングコストがかからず寒さに強いホワイトガソリン
CB缶やOD缶に次いで、主流となっている燃料がホワイトガソリン。揮発性が高く、低温下でも問題なく安定した火力を保てるので、登山や冬キャンプを楽しむ人に人気です。
CB缶やOD缶に比べて、リーズナブルに購入できるのもメリットといえます。
ホワイトガソリンはアウトドアショップやホームセンター、一部のガソリンスタンドで購入可能です。CB缶やOD缶のようなカートリッジ形式ではなく、ある程度まとまった量を購入して、自分で燃料缶に補充して使います。
着火する前にポンピングで燃料缶内の圧力を高め、バーナーに燃料を送り出し、着火後も再びポンピングで火力を安定させます。使い始めはちょっと難しく感じますが、慣れてしまえば「逆にちょっとした手間が楽しい」と感じる人も多いようです。
また使用後はメンテナンスが必要。メンテナンスをしっかり行えば、かなり長期間の使用可能です。
簡単に入手できコスパの良い灯油
使っている人はさほど多くありませんが、灯油燃料のシングルバーナーも販売されています。ホワイトガソリンと同じく揮発性が高いため、低温下でも安定した火力を保てます。
家庭用のストーブでも使われる灯油は、ガソリンスタンドやホームセンターで気軽に購入可能です。価格は他の燃料に比べてかなりリーズナブルで、燃料費を抑えたい人におすすめできます。
おしゃれで軽量なアルコール
アルコールストーブとも呼ばれるバーナー。理科の実験で使ったアルコールランプのように。アルコールを燃やして使うバーナーです。
他の燃料のバーナーに比べて火力は弱く、お湯を沸かすのにも、やや時間がかかります。そのため急いで調理したい人向きではありません。
シンプルな構造のアルコールバーナーは、コンパクトかつ軽量。クッカーなど調理器具に収納して持ち運びできます。
ただし直接アルコールバーナーにケトルやメスティンは置けないので、五徳やバーナースタンドの使用が必要です。
燃料用アルコールはドラッグストアやホームセンターで購入可能。価格はかなりリーズナブルです。
3.料理に使うなら火力の大きなものを選ぶ
ファミリーやグループキャンプなど大人数の場合は、火力が弱いと料理がなかなか完成せずに、みんなを待たせてしまいます。そのため火力がある程度強いものがおすすめです。
火力の目安になるのは、バーナーの発熱量(出力)。発熱量はkcal/hという単位で表されます。
2.000kcal/h以上あれば、お湯を沸かすなど簡単な調理には充分です。しかしダッチオーブンを使いたい人や、強火でステーキを焼きたい人には、3.000kcal/h以上の高出力のバーナーがおすすめです。
【関連記事】キャンプにおすすめのアウトドア調理道具をご紹介します!
4.アウトドアで使いやすい風防つきを選ぶ
アウトドアでは、風が強いことがよくあります。ガスカートリッジなど噴射式のバーナーは、強い風でも火が全部消えることはほとんどありません。
しかし部分的に火が消えてしまうのは、よくあることです。
そのため少しでも風の影響を受けないように、風防つきバーナーを選ぶのがおすすめです。風防がないバーナーを選ぶ場合は、別にウィンドスクリーンを購入して使っても良いでしょう。
5.楽に着火できる点火装置つきを選ぶ
シングルバーナーには、着火装置つきとそうでないものがあります。
もちろん点火装置がついている方が、簡単に点火できるのでおすすめです。
また高所や低温下では、上手く作動しないことも。点火装置が使えない場合に備えて、マッチやライターなどを持っていくと安心です。
シングルバーナーおすすめ商品7選!初心者にぴったり!
それでは初心者にも使いやすいCB缶やOD缶を中心に、おすすめのシングルバーナーを紹介していきます。
人気のアウトドアブランドや、カセットコンロの有名ブランドの人気商品もラインナップ!あなたにピッタリのシングルバーナーはどれか探してみてください。
※商品の価格表記は基本的に公式サイトの価格ですが、一部Amazonの価格を表記しています。
▼下記動画では実際にシングルバーナーを使用・比較しているので、ご覧ください。
1.SOTO(ソト)新富士 G’z G-ストーブ ST-320(動画はSTG-10)
工業用から草焼きまで、さまざまなバーナーを扱う新富士バーナー。SOTO(ソト)は新富士バーナーのアウトドアブランドです。
こちらはCB缶の一体型シングルバーナー。バーナーの横からCB缶を装着するため、一体型ですが調理器具の重心が高くならず、安心して調理できます。
驚くべきなのは収納時のコンパクトさ。世界最薄を謳っている厚さは何と2.5㎝と薄く、縦横もコンパクトで文庫本1冊の感覚で持ち運べます。
V字型にボディを開くと、ボディが反射板と風防の役割を果たします。
【スペック】
- 価格:7,480円(税込)
- 使用時サイズ:幅15.3×奥行19.5×高さ7.7㎝(本体のみ)
- 収納時サイズ:幅14.2×奥行7.8×高さ2.5㎝
- 重量:380g
- 発熱量:1.800kcal/h(2.1kw)
- 使用時間:約2.1時間(ST-760 1本使用時)
- 使用燃料:新富士バーナー製品専用、SOTO製品専用容器(CB缶)
- 点火方式:圧電点火方式
- 付属品:収納ケース、補助ゴトク
- CB缶は別売り
2.SOTO(ソト)レギュレーターストーブ ST-310
同じく新富士バーナーのアウトドアブランド「SOTO(ソト)」のレギュレーターストーブST-310。CB缶を使用する一体型のシングルバーナーです。
ST-320と同じくCB缶を横から装着する形状のため、一体型ですが調理器具の重心が高くならず、安心して調理できます。組み立てが簡単で、収納時もコンパクトです。
冬もキャンプを楽しみたい人におすすめできます。
【スペック】
- 価格:6,380円(税込)
- 使用時サイズ:幅16.6×奥行14.2×高さ高さ11㎝(本体のみ)
- 収納時サイズ:幅14X奥行7X高さ11㎝
- 重量:330g(本体のみ)
- 発熱量:2.500kcal/h(2.9kW)
- 使用時間:約1.5時間(ST-760 1本使用時)
- 仕様容器:SOTO製品専用容器(ST-760、ST-700)
- 付属品:収納ポーチ
- 点火方式:圧電点火方式
- CB缶は別売り
3.Coleman(コールマン)F-1 パワーストーブ JCM-S106A
アメリカのアウトドアブランド「コールマン」。広い商品ラインナップでアウトドアシーンを支える老舗ブランドです。
コールマンの「F-1パワーストーブ」は、OD缶用の一体型シングルバーナーです。
ソロキャンプはもちろんグループキャンプでも充分使えるバーナーです。
※現在は廃番のため入手は難しくなっています。
【スペック】
- 価格:7,322円(税込)
- 使用時サイズ:約15×15×9(h)cm
- 収納時サイズ:約7×11×9(h)cm
- 重量:約146g
- 発熱量:最高時約3,700kcal/h(スーパーガス最大出力時)
- 燃焼時間:約1.5~3時間(470g缶使用時)
- 機能:点火装置
- 付属品:収納ポーチ
- LPガスは別売りです。
4.PRIMUS (プリムス) P-153 ウルトラバーナー
カセットコンロの老舗「岩谷産業」と、スウェーデンのポータブルストーブのメーカー「プリムス」の合体によって生まれた「イワタニ・プリムス」。燃焼器具を中心にアウトドア商品の製造販売を行っています。
口コミによるとハイパワーがゆえに音は大きめ。早朝や消灯後の使用は控えた方が良いようです。
収納時は、非常にコンパクトな手のひらサイズ。クッカーやメスティンに入れて、持ち運べます。荷物を減らしたいライダーや、公共交通機関利用のキャンパーにおすすめです。
【スペック】
- 価格:9,900円(税込)
- ゴトク径:大14.8㎝/小9㎝
- 収納サイズ:7.5×8.8×3.0cm
- 重量:116g
- 発熱量:3,600kcal/h(4.2kw)T型ガス使用時
- 燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
- 点火方式:圧電点火方式
- 付属品:スタッフバッグ
- OD缶は別売り
5.イワタニプリムス 2243バーナー IP-2243PA
同じく「イワタニ・プリムス」のOD缶用シングルバーナー「2243バーナー」。P-153と同じく3.600kcal/hのハイパワーです。
P-153との大きな違いはゴトクの形状。バーナーヘッドを4つに区切るX字ゴトクを採用しており、防風性が高くなっています。
強風に見舞われることが多い登山にもピッタリです。
【スペック】
- 価格:8,250円
- ゴトク径:12㎝
- 収納時サイズ:10.7×10.7×5.9cm
- 重量:253g
- 発熱量:3,600kcal/h(4.2kW)※T型ガス使用時
- 燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
- 点火方式:圧電点火方式
- 付属品:スタッフバッグ
- OD缶は別売り
6.snow peak(スノーピーク)HOME&CAMPバーナー シルバー GS-600SL
機能美を感じるデザインがスノーピークらしい「HOME&CAMP バーナー シルバー」。シングルバーナーのようですが、コンパクト収納できるカセットコンロです。
収納時は水筒サイズでかなりコンパクトですが、組み立てれば30㎝の大きな鍋でも使えます。
家の中はもちろん冬キャンプでも使えるカセットコンロです。
【スペック】
- 価格:10,978円(税込)
- 使用時サイズ:4.6×30.1×12(h)cm
- 収納時サイズ:9×12×25.5(h)㎝
- 重量:1.4㎏
- 発熱量:2100kcal/h(2.4kw)
- 連続燃焼時間:約110分
- 専用容器(ボンベ):GPC-250CB
- 対応鍋径:最小Φ14cm~最大Φ30cm/ダッチオーブン使用不可
- CB缶は別売り
7.EVERNEW(エバニュー)チタンアルコールストーブ EBY254
東京に本社を置くエバニューは、1923年にスポーツ用品メーカーとして創業。その後アウトドア用品の展開も開始し、特にチタンで作られた製品の数々はエバニューを代表するものとなっています。
エバニューの人気商品「チタンアルコールストーブ」はアウトドアショップで見かけたら、ぜひゲットして欲しい品薄商品です。チタン製で34gの超軽量。最も軽いバーナーといっても過言ではありません。
他のバーナーは燃料が吹き出す音がしますが、アルコールバーナーはとても静かに燃えます。ソロキャンプのコーヒータイムが、さらにリラックスできる時間に。
【スペック】
- 価格:4,180円(税込)
- サイズ:外径7.1(内径3.9)×高さ4.2cm
- 重量:34g
- 素材:チタニウム
- 燃料容量:70ml
- 燃料は別売り
- 燃料アルコール専用
シングルバーナーにおすすめの燃料7選
ここからは初心者に人気のガスカートリッジを中心に、シングルバーナーにおすすめの燃料を紹介します。
OD缶3選
PRIMUS(プリムス) GAS CARTRIDGE ノーマルガス Gガス 春・夏用
こちらは春・夏用のノーマルガスです。気温が高い時期はドロップダウンして火力が下がる心配がないので、リーズナブルなノーマルガスを使うのがおすすめです。
【スペック】
- 価格:小495円(税込)/大825円(税込)
- 重量:小230/大470g
- 成分内容: ブタンガス(ノルマンブタン約65%、イソブタン約33%、他)
PRIMUS(プリムス) GAS CARTRIDGE ハイパワーガス Tガス オールシーズン用
タンク内が特殊繊維で内張りされており、気化促進効果が高いオールシーズンタイプ。寒い時期でも安心して使えます。
【スペック】
- 価格:小660円(税込)/大990円(税込)
- 重量:小225g/大460g
- 成分内容:ブタンガス約75%、プロパンガス約25%
Coleman(コールマン) 純正イソブタンガス燃料 Tタイプ
コールマンの火器類に使える、OD缶のTタイプです。
【スペック】
- 価格:小748円(税込)/大1,188円(税込)
- サイズ:小・直径11×8.8(h)cm/大・直径11×14.8(h)cm
- 重量:小230g/大470g
- 成分内容:液化プロパン、液化イソブタン
CB缶3選
SOTO(ソト):パワーガス 3本パック ST-760
LPガスの中で最も低温で揮発するプロパンの配合を高めた、SOTOのパワーガス。寒冷地でも使え、最後まで強い火力を実現しています。
【スペック】
- 価格:990円
- サイズ:(1本):直径6.9×高さ19.5cm
- 重量:340g
- ガス容量:(1本)240g
- 成分:液化ブタン・液化プロパン
snow peak(スノーピーク):ギガパワーガスCB イソ GPC-250GR
落ち着いたゴールドがスノーピークらしいCB缶です。
※販売終了
【スペック】
- 価格:330円(税込)
- サイズ:6.8×6.8×19.8cm
- 重量: 250 g
- 容量:250ml
- 成分内容:LPG(液化イソブタン・液化ブタン)
ニチネン:マイボンベL 48本入り (250g)
業務用固形燃料の製造に始まり、カセットコンロやカセットボンベの製造販売を行っているニチネン。マイボンベLは製缶から充填まですべて日本で行っています。
ホームセンターやスーパーなどで幅広く販売されており、手に入りやすくなっています。
【スペック】
- 価格:14,784円(48本・税込)
- サイズ:68×H198mm
- 重量:250g(1本)
- 成分:LPG(液体ブタン)
アルコールバーナー用燃料
ケンエー:燃料用アルコール
健栄製薬で製造販売している燃料用アルコール。アルコールランプやコーヒーサイフォンで使う人も多いようです。
【スペック】
- 価格:510円(税込)
- 容量:500ml
- 含有量:メタノール76.6%、エタノール 21.4%、イソプロパノール 0.3%
シングルバーナーと合わせて使いたい便利グッズ
シングルバーナーと一緒に使うことで、シングルバーナーの使い勝手が格段によくなる便利グッズを紹介します。
シングルバーナースタンド
シングルバーナーの上に調理器具を置く時に、なかなか安定しない場合があります。
シングルバーナースタンドとは、加熱中にケトルなど調理器具を置く台。机のような形状で、天板部分は粗い網になっています。
網の上に調理器具を置き、網の下にシングルバーナーを置いて加熱する仕組みです。
直接シングルバーナーに調理器具を置くよりも、安定感は格段にアップ。目や手が離せなかったシングルバーナーの調理も余裕をもって臨めます。
バーナーパッド
バーナーパッドは、金属製の細かい網が張られた金属製のフレーム。これをシングルバーナーの五徳上に置いて使用します。
使用目的はいくつか挙げられます。まず五徳に直接置くと不安定な調理器具を安定させることが可能です。
例えばメスティンは五徳の隙間に入り込み、上手く置けないことがあります。しかしバーナーパッドを五徳上に置き、その上にメスティンを置けば、安定させられます。
何かを茹でる程度なら問題ありませんが、煮込み料理や肉などを焼く調理では、一部分だけ焦げてしまう場合も。バーナーパッドを使えば、熱がバーナーパッド全体に広がるので、一カ所だけに熱が集中するのを防げます。
その他にもバーナーパッドの上で、おにぎりやトーストを焼くという使い方も。1枚あると、さまざまな使い方ができる便利な道具です。
ウインドスクリーン
アウトドアではたびたび強風に見舞われます。
風防がないシングルバーナーは、風を防ぐウインドスクリーンと一緒に使うのがおすすめです。
ガスカートリッジなど燃料が噴射されるバーナーは、強風で完全に消えることはほとんどありません。
しかし燃料の吹き出し口をよく見ると、半分くらいの火が消えており、噴射された燃料が無駄になっています。ウインドスクリーンで風を防げば、全部の燃料がしっかり燃えるので、燃料が無駄になりません。
また全部の燃料がしっかり燃えることで、火力が強まり調理時間を短くできます。
シングルバーナーで事故を起こさないためには?7つの注意点
シングルバーナーで使用法や保管法を間違えると、重大な事故につながります。気をつけるべき注意点は以下の7つです。
- 燃料缶を錆びさせない
- 燃料缶を車内に放置しない
- テント内で使用しない
- 風防でバーナー全体を覆わない
- 複数のバーナーを並べて使用しない
- 炭火起こしに使用しない
- 底の広い鍋や焼き網を使用しない
キャンプを残念な思い出にしないためにも、しっかり注意点を押さえていきましょう。
1.燃料缶を錆びさせない
湿気の多い場所でガスカートリッジを保管していると、錆の原因になります。
錆による腐食から燃料缶に穴が空き、そこからガスが噴き出す可能性も。ガスが充満することで爆発や中毒などの事故が起きます。
2.燃料缶を車内に放置しない
燃料は気温が高いと気化が進みます。どんどん缶内部の圧力が高まり、最終的に爆発ということにもなりかねません。
気温40℃以上になると危険性はだいぶ高くなるため、気温40℃以上の環境にガスカートリッジを置きっぱなしにしてはいけません。
真夏の車内は簡単に室温が、50℃以上になってしまいます。
3.テント内で使用しない
テント内や閉め切った狭い部屋や車内でシングルバーナーを使うと、酸素不足で不完全燃焼が起こります。
シングルバーナーに限らず、燃焼器具を使う時は、屋外か換気の良い場所で行いましょう。
4.風防でバーナー全体を覆わない
ウインドスクリーンや風防で、バーナーの四方を囲んでしまうと大変危険です。
四方を囲むことで熱の逃げ場がなくなり、燃料缶が温められます。
燃料缶が温まり過ぎないように、四方全部を塞ぐのではなく、必ず一カ所は熱の逃げ場を作ってください。
5.複数のバーナーを並べて使用しない
ツーバーナーコンロのように、複数のバーナーを並べて使用することもかなり危険な行為です。
互いのバーナーの火力で燃料缶が温まり、中のガスがドンドン気化して圧力が高まり、爆発の危険性があるからです。
6.炭火起こしに使用しない
バーナーの上に炭を置いて、火起こしするのも大変危険です。
炭が温まるにつれて炭からの輻射熱が燃料缶に伝わって、燃料缶が温められます。この場合も爆発につながりかねません。
7.底の広い鍋や焼き網を使用しない
バーナーが見えないくらい底の広い鍋や、焼き網を使うのも危険です。
上方に熱が逃げないので熱がこもってしまい、ガス缶が温まる危険性が高まります。
キャンプはシングルバーナーでおしゃれにアウトドア料理を楽しもう
コンパクトに持ち運べ、面倒な火起こしがいらない便利な道具シングルバーナー。形状や燃料によって、使い勝手はずいぶん違ってきます。
自分がどういうシチュエーションで使いたいのか、さらにコスト面もしっかり考えて、自分にぴったりのシングルバーナーを見つけてください。
また火を扱うシングルバーナーは、ともすると事故につながりかねません。正しい使用法や保管法を守り、シングルバーナーを使った安全で楽しいアウトドアライフを送りましょう。
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