チタン製焚き火台おすすめ10選!メリットや選び方、代表的メーカーを解説
時計やアクセサリー、スポーツ用品、医療器具、航空機の部品など、多くの分野で使われるチタン。非常に軽量で高品質な金属です。
チタン製焚き火台は、軽量で高品質のため「なるべく軽い荷物でキャンプしたい」「高品質な焚き火台が欲しい」という人達に人気となっています。
そこで今回はチタン製焚き火台の魅力や選び方、おすすめのチタン製焚き火台を紹介します。
目次
チタン製焚き火台のメリット
チタン以外にも、ステンレスや鉄などは焚き火台によく使われる素材です。しかしステンレス製や鉄製の焚き火台と比べて、チタン製焚き火台は性能が高いといえます。
1つずつ詳しく解説していきましょう。
丈夫で耐久性が高い
チタンは金属の中で比較的強度が高いといわれる、ステンレスと同等の強度を持ちます。鉄と比べると、強度は2倍です。
またチタンは硬いだけでなく、しなりやすい素材です。
さらにチタンは耐熱温度が1660度と、400~500度の鉄や700~800度のステンレスに比べ、かなり高くなっています。そのため高温でガンガン熱せられても、溶ける心配はありません。
耐食性が高く錆びにくい
チタンは耐食性が高く、錆びにくいのもメリットです。
しかしチタン製焚き火台は錆びにくいので、洗って乾燥させるだけで、錆びることがほとんどありません。
またチタンは塩水にも強く錆びにくいので、海辺でのキャンプが多い人にはおすすめです。
軽量で持ち運びやすい
チタン製焚き火台は軽量で、持ち運びやすいのもメリットといえます。
UL(ウルトラライト)と呼ばれる、軽量ギアを集めたキャンプスタイルでは、チタン製焚き火台がよく選ばれます。
また徒歩や公共交通機関を使うキャンパーや、登山者にもおすすめです。
焼け色が付き使い込むほど風合いが増す
チタン製焚き火台は、高温で焼かれることによって美しい焼き色が付きます。
チタンの酸化被膜は厚さによって、発色が青、赤、黄色、白、紫などに変化します。
そのため使い込むほどに、焼き色がドンドン変化するのを楽しめるのです。
チタン製焚き火台のデメリット
軽量で耐久性が高いうえに錆びにくく、美しい風合いが楽しめるチタンは、焚き火台の材料として非常に優れているといえます。
しかしチタン製焚き火台は耐久性が高く、かなり長い期間使用できます。高い機能性と長期間使用できることを考えれば、けしてコストパフォーマンスは悪くないでしょう。
チタン製焚き火台の選び方4つのポイント
チタン製焚き火台を購入する際は、選び方のポイントがいくつかあります。
1つずつ解説していきましょう。
オールチタン・フルチタンかチェックする
チタン製焚き火台には全パーツがチタンで作られているものと、パーツによってはチタン以外の金属で作られているものがあります。
ただし高価なチタンのみで作られるので、もちろん価格は高くなります。
持ち運びやすい重さ・コンパクトさか確認する
チタン製焚き火台は、重さや組立サイズ、収納サイズ、デザインなどバリエーション豊富です。
UL(ウルトラライト)と呼ばれる、軽量ギアにこだわったキャンプスタイルでは、より軽量でコンパクトなものがおすすめです。しかしソロだけでなくファミリーキャンプでも使いたい人は、ある程度大きいサイズの焚き火台が必要となります。
料理に使うなら付属品や耐荷重を確認する
調理するなら、焼き網や調理器具を置く五徳が必要です。
必要な耐荷重は、使う調理器具によって変わってきます。
網やスキレット(鋳鉄製フライパン)を使う程度なら、それ程耐荷重は必要ありません。しかしダッチオーブンを使った調理を考えているなら、耐荷重がかなり高いものを選ぶと良いでしょう。
二次燃焼可能なタイプかチェックする
チタン製焚き火台を選ぶ際には、二次燃焼が可能なタイプかどうかもチェックしましょう。
二次燃焼とは一時燃焼で燃え残った可燃ガス(煙)を、焚き火台内部に高温な空気を送って燃やすことです。
そもそも一時燃焼とは薪などの燃料が高温になることで可燃ガスが発生し、煙を出しながら燃えることです。この時に出る煙は可燃ガスの燃え残りで、煤の正体であるタールなどを含んでいます。
焚き火台内部に高温の空気を送り込むためには、焚き火台側面を二層構造にする必要があります。
二次燃焼できる焚き火台は、可燃ガスを残さず燃やし尽くすので、非常に燃焼効率が高くなります。また煙がほとんど出ないので、煙たさを感じずに済んだり、焚き火台が煤で汚れにくくなったりするのもメリットといえるでしょう。
ソロにぴったり!チタン製焚き火台おすすめ10選
チタンの特性を最大限に活かした、軽量でコンパクト収納できる焚き火台が多数登場します。
チタン製焚き火台購入を検討されている方は、自分のキャンプスタイルに適したものはどれかなのか、チェックしてみてください。
①焚き火台TABI:Belmont
金属加工業が盛んな、新潟県燕三条地区で設立されたアウトドアブランド「Belmont(ベルモント)」。チタン製やステンレス製の高品質な、アウトドア用品を製造販売しています。
しかしコンパクトな焚き火台は火床が小さく、市販の薪をカットして使ったり、小枝を拾って使ったり、別の燃料を使ったりする必要があります。
火床の耐荷重は15㎏と一度に多くの薪を入れられるので、迫力ある焚き火が楽しめます。グループキャンプにも充分対応可能です。
チタン製焚き火台としては大きめの部類ですが、重さはペットボトル以下の423g。折り畳めば1.5㎝の薄さになるので、バックパックにすっぽり入ります。
ソロキャンプもグループキャンプも、どちらも楽しみたい人におすすめです。
【スペック】
- 価格:11,000円(税込)
- 組立サイズ:23.7×36×高さ17㎝
- 収納サイズ:17.8×36×1.5㎝
- 重量:約423g(本体・298g、側板・29g、網・96g)
- 耐荷重:火床・約15㎏、網・約5㎏
- 材質:本体・チタニウム、ステンレス
- 付属品:収納袋
②男前ファイアグリル:tent-Mark DESIGN
tent-Mark DESIGN(テンマクデザイン)は、全国に店舗を構える人気アウトドアショップ「WAILD-1」のオリジナルブランドです。洗練されたデザインの、高品質なアウトドア商品を適正価格で販売しています。
なかでも「男前ファイアグリル」は水道橋のアウトドアカフェ「BASE CAMP」代表、A-sukeさんとのコラボ商品です。
パッと開いて、サポートバー2本をハメれば、あっという間に組み立て完成です。
ソロ用のチタン製焚き火台は小さめが主流ですが、男前ファイアグリルは小さ過ぎず、大き過ぎない絶妙サイズです。畳んでしまえば片手で楽々持てるサイズですが、サポートバーを外せば市販の大きな薪をそのままくべられます。
安定感が高い付属の五徳は、クッカー(鍋)やフライパンなどを使った調理可能です。
パッと組み立てられて、薪のカットも必要無し。
【スペック】
- 価格:9,900円(税込)
- 組立サイズ:25×20×高さ15㎝
- 収納サイズ:31×16.5×1.5㎝
- 重量:総重量・約493g(ゴトク、サポートバー、収納ケース含む)
本体重量・約415g - 素材:純チタン
- 耐荷重:4㎏(サポートバー使用時)
- 付属品:ゴトク、サポートバー×2、収納ケース
③ファイヤー ボックスグリル チタンT-433:VARGO
アメリカのアウトドアブランド「VARGO(バーゴ)」。チタン製品を中心に食器やカトラリー、ストーブなどのアウトドア製品を展開しています。
「ファイヤーボックスグリルチタン」は網と本体が一体になった、珍しいデザインの焚き火台です。一体型ゆえに網がずれず、安定して調理できるのがメリットです。
市販の大きい薪は割って使う必要がある、ミニサイズの焚き火台。小枝や枯葉などを燃やしてネイチャーストーブと呼ばれる使い方をしたり、中にアルコールランプや固形燃料を入れて調理したりと、小さいサイズと特徴的デザインを活かした、様々な使い方ができます。
ミニサイズの焚き火台はお湯を沸かす程度のものが多いですが、こちらはしっかりと調理を楽しめます。
重さは驚異の164g。装備の軽さを追求するUL(ウルトラライト)スタイルのキャンプでも、焚き火での調理を楽しみたい人におすすめです。
【スペック】
- 価格:14,080円(税込)
- 組立サイズ:20.5×20.5×高さ8㎝
- 収納サイズ:20.5x11x2㎝
- 重量:164g
- 材質:チタン
- 付属品:収納ケース
④Mr.B-6 All Titanium Grill plate setⅡ:笑’s
キャンプ愛好家でもある、板金屋さんがスタートさせたアウトドアブランド「SHO’S(ショウズ)」。焚き火台や薪ストーブを中心に、キャンパーならではこだわりを追求した製品を送り出しています。
「Mr.B-6 All Titanium Grill plate setⅡ(ミスターB-6オールチタングリルプレートセット2)」は「B-6君」のチタンバージョンです。このチタンバージョンは五徳ではなく、グリルプレートが付属しています。
「B-6君」も500gとかなり軽量ですが、チタンバージョンは半分以下の240g(本体)です。
耐荷重10㎏で、小さいサイズならダッチオーブンも使用可能。グリルプレートも一人なら充分調理を楽しめるサイズです。炭火焼きのステーキや焼き鳥を、1人でゆっくり楽しむ贅沢な時間が過ごせます。
【スペック】
- 価格:20,350円(税込)
- 組立サイズ:約21.5×12.5×高さ18.8cm(メッシュ装着時)
- 収納サイズ:約18.1×12.2×2.9㎝(メッシュ収納時)
- 重量:総重量約300g(本体約240g、+チタンメッシュ約60g)
- 材質:0.5mm厚チタニウム(純チタン2種 TP340)
- 静止耐荷重:10㎏
⑤Wire Frame Feather:MONORAL
2010年にスタートした、日本のアウトドアブランド「MONORAL(モノラル)」。バックパック一つで身軽に出かける「マイクロキャンピング」をテーマに、軽量で高性能なアウトドアギアを生みだしています。
「Wire Frame Feather(ワイヤフレームフェザー)」は、その名の通り羽のように軽い焚き火台です。
組み立ては非常に簡単で、3本のアームを広げてメッシュの火床を引っかけるだけ。
Wire Frame Featherは、五徳など調理のための付属品はありません。純粋に焚き火を楽しむ焚き火台です。
調理はバーナーなど別の道具を使い、「焚き火は専ら鑑賞するもの」という方におすすめの焚き火台です。
【スペック】
- 価格:19,800円(税込)
- 組立サイズ:43.5×37x高さcm(火床30x28cm)
- 収納サイズ:13×34㎝
- 重量:125g(収納袋含む)
- 耐荷重:500g
- 素材:メッシュ・チタン/本体・ステンレス 、アルミ合金
- 付属品:収納袋
⑥ウルトラライト ファイヤースタンド35×44 Ver.1.0:Bush Caft inc.
日本唯一のブッシュクラフト専門メーカー「Bush Craft Inc.(ブッシュクラフト株式会社)」。自然の中から材料を調達し、自然の中で過ごす技術「ブッシュクラフト」で使えるアウトドアギアを製造販売しています。
なかでもこちらの焚き火台は、大きな薪をそのまま投入できる広い火床が特徴の焚き火台です。
徒歩や公共交通機関を使ったソロキャンプはもちろん、グループキャンプでも充分満足できる焚き火が楽しめます。
極限までローダウン化されており、ブッシュクラフトで行われる直火のような焚き火を味わえます。地面を掘って使用すれば、さらに自然な雰囲気の焚き火に。
より直火に近い焚き火を楽しみたい人に、おすすめの焚き火台です。
【スペック】
- 価格:9,680円
- 組立サイズ:35×44×高さ8cm
- 収納サイズ:44×7×7cm
- 重量:352g
- 材質:フレーム・チタン、火床・ステンレスメッシュ
⑦FlexFire6:WIKA technology
ドイツの工業メーカー「WIKA technology(ビカテクノロジー)」製造のFlexFireシリーズ。日本国内では、クラウドファンディングを経て発売に至りました。
こちらは六角形がカッコ良い、FlexFire6。四角形のFlexFire4より大きめサイズで、使い方の幅が広くなります。上部にコッヘル(鍋)やケトルを置いての調理可能です。
堅牢なステンレスチタン合金を使用し、パーツ1枚1枚を非常に薄くしています。結果として丈夫で軽量、歪みが少なくて、長く使える焚き火台に仕上がりました。
調理内容や天候などに合わせて、適した燃料が選べます。
薪だけではなく、様々な燃料・熱源を使いたい人におすすめの焚き火台です。
【スペック】
- 価格:16,400円(税込)
- 組立サイズ:17.3×17.3×17.3㎝
- 収納サイズ:20.8×18×0.9㎝
- 重量:920g
- 材質:ステンレスチタン合金
- 付属品:収納ケース
⑧ GEN2 ナノストーブ チタン :FIREBOX
アメリカのアウトドアブランド「FIREBOX(ファイヤーボックス)」。調理器具を中心とした金属製アウトドア用品を製造販売しています。
FIREBOXの「GEN2 ナノストーブ チタン」は幅8㎝、高さ12㎝の非常にミニマムな焚き火台です。
組み立てがほとんど必要なく、パッと開けば完成。その辺で小枝を拾って、焚き火が直ぐに楽しめます。
トランギアのガスバーナーやアルコールストーブと相性が良く、付属のピンを使って調整すると、調理に最適なポジションに固定可能です。
キャンプだけでなくピクニックや釣り、散歩など、どこにでも連れて歩きたくなる焚き火台です。
【スペック】
- 価格:12,680円(税込)※Amazon(2022年5月現在)
- 組立サイズ:8×8×高さ12㎝
- 収納サイズ:厚さ0.635㎝
- 重量:113g
- 材質:チタン
⑨焚き火台L:TITAN MANIA
日本のチタン製品専門メーカー「TITAN MANIA(チタンマニア)」。チタン製ペグや調理器具、食器、カトラリーなどのアウトドア用品を製造販売しています。
TITAN MANIAの「焚き火台L」。メカっぽいデザインが、カッコ良い焚き火台です。Lといっても、ソロキャンプ用のミニサイズで、横幅12.5㎝・高さは16㎝ほど。重さもわずか202gです。
お湯を沸かすだけでなく、フライパンやコッヘル(鍋)、メスティンを使った調理も楽しめます。
小枝や枯葉、固形燃料、アルコールストーブを燃料・熱源として使用可能です。前面に大きめの穴が空いているので、やや太めの薪も投入可能です。
【スペック】
- 価格:3,880円(税込)
- 組立サイズ:9.8×12.5×16㎝
- 収納袋サイズ:17.5×15.5㎝
- 重量:202g
- 材質:チタン
- 付属品:収納袋
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⑩BPウッドバーニングストーブSTV-12:TOAKS
2011年に、アメリカのカリフォルニアで生まれたブランド「TOAKS(トークス)」。チタン製品に特化して、軽量で品質の高いアウトドア製品を販売しています。
「BPウッドバーニングストーブ」は、2015年にアウトドアインダストリーアワードを受賞した、ウッドストーブの名品です。
小枝や枯葉を燃料にして、強い火力の焚き火が可能です。ゲーム感覚でちょうど良い枝を探して投入していくと、条件によって違いはありますが、10分ほどで1Ⅼのお湯が沸きます。
【スペック】
- 価格:8,470円(参考価格※Amazon・2022年5月現在)
- 組立サイズ: 8.6×18.4㎝
- 収納サイズ: 9.4×9.5㎝
- 重量:151g
- 材質:チタン
チタン製焚き火台の洗い方
チタン製焚き火台はステンレス製と同じように、スポンジや亀の子たわしに中性洗剤を付けて水洗いします。
もし焦げ付きなど汚れが酷い場合は、チタンは硬く傷が付きにくいので金属製たわしを使っても構いません。
洗った後は、良く空気に触れるようにして乾燥させ、剥がれた酸化被膜が再形成されるようにしてください。
ソロキャンプには丈夫で軽いチタン製焚き火台が最適
軽量で耐久性が高く、手入れが簡単なチタン製焚き火台。少ない荷物でふらっと出かけたい、ソロキャンプにピッタリです。
またチタン製焚き火台に多いのは、小枝や枯葉を燃料にできるミニサイズの製品です。小枝や枯葉を拾って使う焚き火は、市販の薪を使うよりも自然との距離が近くなります。
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