タープはこう選ぶ!種類や張るときのポイント・おすすめ商品10選を紹介!
キャンプでは寝室になるテントの他に、リビングとなるタープがあると断然快適に過ごせます。キャンプ場では上級キャンパーが、カッコ良くタープを使っていますよね。
そこで、今回はタープについて徹底解説!タープの種類や選び方、張り方のポイント、種類別のおすすめタープを紹介します。
「種類が多すぎてどのタープを選んだらよいか分からない!」「タープって張り方が難しそう」と感じている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
タープとは?
タープとは、アウトドアで日除けや雨除けになる布製の屋根のことです。
タープがあれば、炎天下や雨天時のキャンプでも快適に過ごせます。
タープの種類によっては、バリエーション豊富な張り方を楽しめるものもあります。日除けや雨除けとしてだけでなく、目隠しやシェルターとして使うこともできます。
キャンプ以外にもデイキャンプや海水浴、野外イベントなどでも大活躍します。
タープの種類
タープには布の形や設営方法が違う、多くの種類があります。それぞれ特徴があり、適したシチュエーションも違います。
タープの主な種類は、以下の6つです。
- アレンジの仕方が豊富な「ヘキサタープ」
- 大人数での使用に便利な「スクエアタープ」
- コンパクトな「ウィングタープ」
- 居住性が高い「スクリーンタープ」
- 設営が簡単な「ワンタッチタープ」
- 車に固定して使用する「カーサイドタープ」
非自立式は、ロープやペグを使って地面に固定するタイプ。非自立式は「ヘキサタープ」や「スクエアタープ」、「ウィングタープ」などが当てはまります。
一方、自立式は、ペグやロープで固定しなくても立っていられるタイプ。「スクリーンタープ」や「ワンタッチタープ」が当てはまります。
「カーサイドタープ」は製品によって、自立するものとそうでないものに分かれます。
アレンジの仕方が豊富な「ヘキサタープ」
布地が六角形(ヘキサゴン)をしている「ヘキサタープ」。ペグとロープを使って立ち上げる、非自立式のタープです。
設営は意外と簡単で、慣れてくれば一人で立てられる製品も多く販売されています。
張った形が美しく、おしゃれなテントサイト作りに一役買います。「小川張り」と呼ばれる、テントと組み合わせた張り方など、さまざまなバリエーションの張り方を楽しめます。
ヘキサタープのメリット
- デザインが美しい
- 大型でなければ一人で設営可能
- 張り方のバリエーションが多い
- 比較的コンパクトに収納可能
- 解放感がある
ヘキサタープのデメリット
- スクエアタープに比べ有効面積がやや狭い
- 風や横からの雨に弱い
大人数での使用に便利な「スクエアタープ」
布地が四角形の「スクエア(正方形)タープ」。「レクタ(長方形)タープ」とも呼ばれます。
2本のメインポールに加えて、4本のサブポールを使って立てるのが基本形です。サブポールを使わず、サイドを下げて使う方法もあります。
スクエアタープのメリット
- 屋根の有効面積が広い。
- 張り方のバリエーションが楽しめる
- 解放感がある
スクエアタープのデメリット
- 風や横からの雨に弱い
コンパクトな「ウィングタープ」
布地が菱(ひし)形をしている「ウィングタープ」。ヘキサタープやスクエアタープ同様、ペグダウンして使う非自立式のタープです。
ウィングタープは、メインポール2本のみで立てられます。
ウィングタープはシンプルな構造なので、初心者でも一人で設営可能です。
屋根の有効面積は狭めです。しかし、その分軽量でコンパクト収納できるのがメリットになります。
ソロやデュオキャンプに適したタープです。
ウィングタープのメリット
- 軽量でコンパクト収納可能
- 設営が簡単
- 張った姿が美しい
- 張り方のバリエーションを楽しめる
- 解放感がある
ウィングタープのデメリット
- 有効面積が狭い
- 風や横からの雨に弱い
居住性が高い「スクリーンタープ」
テントのように四方が囲まれたデザインの「スクリーンタープ」。日差しや雨、虫からしっかりガードしてくれます。
ドーム型テントのような構造のものが多く、設営にやや時間が掛かります。しかし、ワンタッチで設営できる製品もあるので、時短したい人はチェックしてみてください。
スクエアタープのメリット
- 日差しや雨、虫からしっかり守られる
- 比較的風に強い
スクエアタープのデメリット
- 設営にやや手間がかかる
- 重くて収納サイズが大きい
- やや閉塞感がある
設営が簡単な「ワンタッチタープ」
骨組みを広げて、シートを被せるだけで設営完了の「ワンタッチタープ」。
ペグやロープが無くても自立する「自立式」のタープです。ただし風が強い日には、しっかりペグダウンして使う必要があります。
キャンプだけでなく、ピクニックや野外イベントなどでも活躍します。
ワンタッチタープのメリット
- 設営が非常に簡単
- 解放感がある
- さまざまなイベントでも活躍する
ワンタッチタープのデメリット
- 収納サイズが大きくて重い
車に固定して使用する「カーサイドタープ」
自動車のサイドやバックドアに設置する「カーサイドタープ」。最近人気の車中泊に、ピッタリのタープです。
片側を車が支えるため、狭い場所でも設営可能です。車に積んでおけば、いつでもアウトドアでくつろぎスペースが作れます。
サイズはコンパクトなものが多いので、ソロやデュオキャンプに適しています。
カーサイドタープのメリット
- 狭い場所でも設営可能
カーサイドタープのデメリット
- 一度設置すると車が動かせなくなる
タープの選び方
タープを選ぶ際はタープの種類を決める以外に、いくつかポイントがあります。
タープを選ぶ際の主なポイントは、以下の3つになります。
それぞれ詳しく解説していきます。
選び方①使用する人数に合わせてサイズを決める
まずはタープを何人で使うか、考える必要があります。
- ソロやデュオキャンプ→3×3m程度
- 3~4人でのキャンプ→4×4m程度
- 5人以上の大人数キャンプ→5×5m程度の大きめサイズ
選び方②素材にも注目
タープで使われる素材は、それぞれ特徴があります。
使用シーズンやキャンプスタイルによって、適した素材を選びましょう。
それぞれ詳しく特徴を解説していきます。
ポリエステル
軽量で速乾性があり、扱いやすさが魅力のポリエステル素材。
ポリエステル素材のメリット
- 速乾性がある
- 軽量である
- 比較的安価である
ポリエステル素材のデメリット
- 火に弱く穴が開きやすい
コットン
風合いの良さが魅力のコットン素材。
ただし、かなり重いことが難点。また濡れた時に渇きにくいので、扱いに手間がかかるのがデメリットといえるでしょう。
コットン素材のメリット
- 風合いが良い
- 難燃性に優れている
コットン素材のデメリット
- 乾きにくい
- 重い
- 比較的高価である
ポリコットン
コットン同様に難燃性があり、タープ近くで焚き火が楽しめます。
またコットンに比べて乾きやすくて軽いので、扱いやすいのがメリットです。
ポリコットン素材のメリット
- 難燃性に優れている
- コットンよりも乾きやすい
- コットンよりも軽量
ポリコットン素材のデメリット
- 比較的高価である
ただし厚みが増すと、その分重さや収納サイズが大きくなってしまうことに。遮光性と収納サイズ、重さのバランスを考える必要があります。
遮光性重視ならば、遮光加工やUV加工のタープを選ぶ方法もあります。
選び方③耐水圧や防風性が高いと安心
通常の雨では1,000mm、土砂降りでも1,500mmの耐水圧があれば安心です。
ポリウレタン加工のタープは、特に防水効果が高いのでおすすめです。
特に風で下から煽(あお)られやすい非自立式のタープや、ワンタッチタープでは重要なポイントです。
非自立式のタープでは、ポールやロープを差し込む穴の部分に力が掛かります。そのため穴の部分の縫製が、しっかりしているタープがおすすめです。
おすすめのタープ【ヘキサタープ】
張った姿が美しい、ヘキサタープ。おしゃれなテントサイトを目指す人におすすめです。
何も買い足さずに使えるオールインワン商品と、真夏におすすめの遮光性が抜群のタープをピックアップしました。
【DOD】いつかのタープ
ユニークなアイデアとネーミングのアウトドアギアで、いつも楽しませてくれるブランド「DOD(ディーオーディー)」。
製品によっては、「タープ本体とロープのみのセット」という場合も。そのためポールを持っていない場合は、別に買い足す必要があります。
初めて非自立式のタープを買う人に、おすすめのタープです。
420×410cmの中程度のサイズ。3~4人のキャンプに適しています。
- メーカー参考価格:ポリエステル/10,700円(税込)、TC/17,600円(税込)
- 組立サイズ:420×410×高さ230cm
- 収納サイズ:67×14×14cm
- 重量:ポリエステル/5.4kg、TC/8.3kg
- 素材:タープ素材/150Ⅾポリエステルorポリコットン、ポール/スチール、ペグ/スチール
- 焚き火使用:TC素材のみ可能
- 耐水圧:ポリエステル素材/2,000mm、TC素材/350mm
TC素材はこちら
【LOGOS】ソーラーブロック ヘキサタープセット M-BB
可愛らしいデザインが、特に女性キャンパーから人気の「LOGOS(ロゴス)」。デザインだけでなく、機能面でも優れたギアを展開しています。
ホワイトカラーが涼しげな「ソーラーブロック ヘキサタープ」。
真夏のキャンプを、快適に過ごしたい人におすすめです。
難燃性のポリエステル素材なので、焚き火も安心して楽しめます。
- メーカー参考価格:21,800円(税込)
- 組立サイズ:430×440×高さ200cm
- 収納サイズ:62×14×14cm
- 重量:4.3kg
- 素材:タープ本体/難燃性ポリタフタ、フレーム/スチール、ペグ/スチール
- 耐水圧:1,600mm
おすすめのタープ【スクエア(レクタ)タープ】
大人数でわいわいキャンプを楽しみたい人におすすめな「スクエアタープ」。
ゆったり過ごせる大型タープと、テントと連結可能なタープをご紹介します。
【snow peak】HDタープ “シールド”・レクタ(M)
洗練されたデザインと高品質なアウトドアギアで、日本のアウトドア界をリードするブランド「snow peak(スノーピーク)」。
もともと有効面積が大きい、レクタ(長方形)タープ。さらに約10mのサイズなので、日差しの方向が変わっても日陰をしっかり確保します。
また布地にはシールド加工が施されており、しっかり濃い影を落とし、涼しい環境を作ります。
- メーカー参考価格:36,300円(税込)
- タープ本体サイズ:775×990cm
- 収納サイズ:80×17×22cm
- 重量:3.7kg
- 対応人数:6人
- 素材:タープ本体/210Dポリエステルオックス
- 耐水圧:3,000mm
【OGAWA】システムタープレクタ
1914年創業の老舗アウトブランド「OGAWA(オガワ)」。100年の歴史で培われた技術による、高品質のテントやタープが人気です。
「システムタープレクタ」は、ソロや少人数向けのレクタタープ。
レトロで可愛いOGAWAのロッジ型テント「オーナーロッジタイプ52R」とも連結できます。
- メーカー参考価格:17,050円(税込)
- タープ本体サイズ:295×350cm
- 収納サイズ:58×11×12cm
- 重量:2.2kg
- 素材:タープ本体/ポリエステル210Ⅾ
- 耐水圧:1,800mm
おすすめのタープ【ウィングタープ】
ソロやデュオキャンプ中心の人、身軽にキャンプを楽しみたい人におすすめの「ウィングタープ」。
ここでは焚き火も楽しめる、ウィングタープを紹介します。
【tent‐Mark DESIGN】ムササビウイング13ft.TC“焚き火”バージョン
全国展開するアウトドアショップ「WILD-1(ワイルドワン)」のオリジナルブランド「tent-Mark DESIGN(テンマクデザイン)」。
ポリコットン素材が使われており、タープ近くで焚き火を楽しめます。
ポールやペグは、別売りとなっています。
- メーカー参考価格:18,480円(税込)
- タープ本体サイズ:390×幅380/240cm
- 収納サイズ:直径15×36cm
- 重量:2.15kg
- 素材:タープ本体/ポリコットン
- 焚き火使用:可能
おすすめのタープ【スクリーンタープ】
雨や風、さらに虫からしっかり守ってくれるタープを、お探しの人におすすめの「スクリーンタープ」。
設営に手間が掛かる製品が多いですが、ここでは簡単に設営できるものをピックアップしました。
【Coleman】タフスクリーンタープ 400
アメリカの老舗アウトドアブランド「Coleman(コールマン)」。安定した品質のアウトドア用品を、適正価格で幅広く展開しています。
「タフスクリーン400」は、フルオープンや全面メッシュパネルなど、状況に応じて様々な使い方ができます。
設営は難しそうに見えますが、アシスト機能付きで一人で設営できます。
- メーカー参考価格:56,800円(税込)
- 組立サイズ:400×360×210cm
- 収納サイズ:直径26×74cm
- 重量:12.5kg
- 素材:タープ本体/75Dポリエステルタフタ、ポール/アルミ合金、ジョイントフラップ/FRP
- 耐水圧:2.000mm
【FIELDOOR】ワンタッチスクリーンテント
広げてポールを伸ばすだけで完成する「FIELDOOR(フィールドア)」の「ワンタッチスクリーンテント」。
フロントパネルを付属のポールで上げることで屋根になり、さらに居住空間が広がります。
- 参考価格:14,200円(税込)※2022年8月現在Amazon価格
- 組立サイズ:285×285×高さ208cm
- 収納サイズ:122×16×16cm
- 重量:6kg
- 素材:ポリエステル、スチール、グラスファイバー
おすすめのタープ【ワンタッチタープ】
「なるべく時短で設営・撤収したい」「キャンプ以外でもタープを使いたい」という人におすすめの「ワンタッチタープ」。
イベントや自宅でも使えるものを、ピックアップしました。
【タンスのゲン】ワンタッチタープテント
約6m×3mの広々空間を実現した「ワンタッチタープテント」。大人数でワイワイ楽しむグループキャンプにピッタリです。
組み立てはフレームを広げ、シートを被せ、高さ調節しペグダウンするだけ。あっという間に快適空間が作れます。
- メーカー参考価格:23,999円(税込)
- 組立サイズ:580×290×高さ330cm
- 収納(梱包)サイズ:151×26×42cm
- 重量:32kg
- 素材:シート/ポリエステル150D、フレーム/スチール
【CAPTAIN STAG】スーパーライトタープワイド245UV-S
新潟県燕市に拠点を置くアウトドアブランド「CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)」。アウトドア用品を幅広く、手頃な価格で展開しています。
ビーチパラソルのようなデザインで、テントサイトを可愛らしく彩ります。
- メーカー参考価格:44,000円(税込)
- 組立サイズ:245×245×高さ215cm
- 収納サイズ:99×16×19cm
- 重量:5.5kg
- 素材:シート/ポリエステル、フレーム/アルミニウム合金、ルーフポール/グラスファイバー
- 耐水圧:450mm
おすすめのタープ【カーサイドタープ】
頻繁に車中泊を楽しむ人におすすめな「カーサイドタープ」。
リビングスペースができることで、さらに車中泊が快適に楽しめます。
【ogawa 】カーサイドシェルターⅡ
カーサイドタープを3種発売しているOGAWA。「カーサイドシェルターⅡ」は3つの中間サイズです。
設置スペースはそれほど取らず、居住空間はソロやデュオキャンプでは充分な広さを確保できます。
一旦設置すると車を移動できない製品が多いですが、自立させれば設置後も車を移動できます。
- メーカー参考価格:37,400円(税込)
- 組立サイズ:285×247×210cm
- 収納サイズ:68×18×18cm
- 重量:3.55kg
- 素材:タープ本体/ポリエステル75Ⅾ、ポール/6061アルミ合金
- 耐水圧:1,800mm
タープを張るときのポイント
ここからは、タープを張る際のポイントを紹介します。
タープを張る時の主なポイントは、以下の3つです。
1つずつ詳しく解説していきます。
ポイント①風の影響を受けないように設営する
タープを張る際は、風が流れやすいように設営するのが大切です。
特に非自立式タープやワンタッチタープは、下から風を受けて飛ばされやすいので重視したいポイント。
ポイント②傾斜のない場所に設営する
なるべく傾斜の無い場所に設営するのも、重要なポイントです。
何よりタープ下の居住性が悪くなるので、なるべく平らな場所を選ぶと良いでしょう。
ポイント③地面が硬い場所を選んで設営する
タープを張る際は、地面が硬い場所を選びましょう。
軟らかい地面に張ってしまうと、簡単にペグが抜けて、風で飛ばされる危険性がさらに高まります。
タープはアレンジ方法が豊富で持っていると便利!
今回は日除けや雨除けだけでなく、目隠しやシェルターとしても使える便利なタープについて紹介しました。
自分のキャンプスタイルにピッタリのお気に入りのタープを見つけて、さらにキャンプを快適で楽しいものにしてくださいね。