寝袋の冬用おすすめ最強10選!選び方や効果的な使い方・手入れ方法を解説
キャンプでの就寝を快適に過ごすには、寝袋選びが重要です。冬場は特に寒さから体を守るため、冬用の寝袋を準備しましょう。
そこで今回はおすすめの冬用寝袋の選び方のポイントをご紹介!
使い方やお手入れ方法も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
▼下記動画では冬のキャンプ場で人気のおすすめの寝袋を取材しているのでご覧ください。
目次
寝袋(冬用)の選び方6つのポイント
自分に合った寝袋を選ぶために、素材や形状、サイズ感などの特徴を押さえておきましょう。
冬用の寝袋は素材や形状など、様々な種類があります。体の大きさや寝るときの姿勢によって、最適な大きさや・形状は異なります。
それぞれのポイントを詳しく解説します。
1.寝心地や機能性から寝袋の形を選ぶ
寝袋は主に封筒型・マミー型という2つの形状に分かれます。それぞれの特徴をチェックして、自分に合った寝袋の形状を選びましょう。
寝返りしやすく布団のような寝心地の封筒型
封筒型の寝袋は、ゆったり寝たい方・寝返りを打つ方におすすめです。出入りもしやすく、普通の布団のような感覚で利用できます。寝心地重視の方は封筒型を選びましょう。
ただし密着度がマミー型よりも低いので、寒さを感じやすい傾向にあります。冬キャンプの場合は、素材に厚みがあるものを選ぶと温かく寝られます。
冷気を防ぎ保温性が高いマミー型
マミー型寝袋は温かさを重視する方、冬キャンプの頻度が多い方におすすめです。ミイラのような形が特徴で、頭から足まで全身が覆われるため、寒い日でも温かく寝られます。
収納しやすく、軽量に作られているものが多いため、荷物を軽くしたい方に適しています。
2.快適温度をチェックする
どのくらいの温度までなら快適に寝られるのか、寝袋の快適温度を確認しておきましょう。
寝袋に「快適温度0℃」「CONFORT0℃」といった形で表記されています。
キャンプ地の最低気温から-5℃の快適温度を目安に選ぶといいでしょう。例えば、キャンプ地の最低気温が2℃の場合は快適温度が-3℃以上のものを選ぶと、快適に寝られます。
3.中綿の素材を選ぶ
寝袋の中綿はダウンや化学繊維など素材によって保温性やお手入れのしやすさが異なります。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
ダウン|保温性が高くコンパクト
ダウン素材の寝袋は、保温性が高いので温かさ重視の方におすすめ。軽量なので、荷物を軽くしたい「登山キャンプ」や「ソロキャンプ」に適しています。
カビが生えやすいので使用後はしっかりと乾燥させる必要があり、お手入れは少し面倒です。
またダウン素材は金額が高く、5万円以上の商品が多く見られます。
化学繊維|手入れが簡単で湿気に強い
化学繊維はお手入れの簡単さやコスパ重視の方におすすめです。すぐ乾くので、汚れたら水洗いしてお手入れしましょう。カビが生えづらく、手入れが簡単です。
ただしダウンよりも重く、保温性は高くないので極寒地でのキャンプには向きません。整備されたキャンプ地での利用や、ファミリーキャンプにはおすすめです。
4.開きやすく隙間風を防いでくれるジッパーを選ぶ
寝袋のジッパーは冷気を防ぐために重要な部分。開けやすくてしっかり閉まるものを選びましょう。
またジッパーから入る冷気を防ぐ、チューブやクッションが入っているものも冬キャンプには最適です。
5.重さ・収納時のサイズを確認する
登山キャンプやツーリングキャンプの場合は、軽量の寝袋を選びましょう。マミー型やダウン素材の寝袋がおすすめです。1㎏前後の重さがちょうどよいでしょう。
収納時のサイズも確認して、リュックに入るか・バイクに積めるか確認しておきましょう。
6.自宅で洗濯・乾燥できるか確認する
洗濯機で洗える寝袋は、お手入れが便利でおすすめです。ただし洗濯した後は、しっかり乾燥できていないとカビが生えやすいので、要注意。乾燥機を活用したり、風通しの良い場所で干してきちんと乾かしましょう。
寝袋(冬用)おすすめ最強10選!冬キャンプを暖かく快適に
冬キャンプにおすすめの人気の冬用寝袋を10点ご紹介します!
▼冬のキャンプ場でキャンパーさんに聞いた、おすすめ寝袋の取材の様子も合わせてご覧ください。
Coleman(コールマン):コールドウェザー マミースリーピングバッグ
人気のアウトドアブランド、コールマンの寝袋。オールシーズン使える寝袋を探している方におすすめです。
収納サイズはあまり小さくありませんが、その分中綿の量が多いので保温性が高く、冬キャンプに適しています。
ジッパーの噛みこみを防いでくれる防止機能付きで使いやすい点もポイント。コスパと機能性を重視する方にぴったりの寝袋です。
【スペック】
- 価格:6,980円
- 形状:マミー型
- サイズ:208×81cm
- 収納サイズ:38×29cm
- 重量:2,350g
- 快適温度:-8.5℃
- 素材:ポリエステル
Coleman(コールマン):ハイブリッド スリーピングバッグ
頭はマミー型、足元は封筒型というハイブリットな形状の寝袋。首元がきゅっと閉まるので冷気の侵入を防いでくれますが、足元はゆったりしているので窮屈さを感じずに寝られます。
ただしサイズが大きいので、登山やツーリングでのキャンプには向きません。車でキャンプ地まで移動するなら問題ないでしょう。
ある程度の大きさのテントが必要なので、広いテントを使うファミリーキャンプには適しています。
洗濯機で丸洗いができるので、お手入れが楽な点も注目のポイントです。
【スペック】
- 価格:-
- 形状:マミー型・封筒型のハイブリッド
- サイズ:約84×216cm
- 収納サイズ:約55×24cm
- 重量:2.3kg
- 快適温度:-1℃
- 素材:ポリエステル
Coleman(コールマン):マルチレイヤースリーピングバッグ
3つのレイヤーを組み合わせて、分割しても使える寝袋です。冬は全部重ねて使えば温かく、夏場は1枚で使えば涼しく寝られます。冬だけじゃなく、全ての季節で使える寝袋を探している方におすすめ。
肌触りがよくゆったりとしたサイズで、お布団のような感覚で使えると評価されています。
ただしサイズが大きいので、コンパクトに持ち運びたい人には向きません。
洗濯機で丸洗いが可能で、お手入れも簡単。複数購入すれば連結して使うことも可能なので、大人数でのキャンプやファミリーキャンプにぴったりです。
【スペック】
- 価格:14,900円(税込)
- 形状:封筒型
- サイズ:約90×200cm
- 収納サイズ:約52×29×38cm
- 重量:4.9kg
- 快適温度:-5℃~
- 素材:ポリエステル
mont-bell(モンベル):ダウンハガー800 #1
優れた保温性能を持つ高品質ダウンで温かく、軽量で持ち運びやすい万能寝袋。高機能の寝袋を求めている方におすすめ!
小さく収納できるので、登山キャンプやソロキャンプ、ツーリングでのキャンプにも適しています。
生地の嚙みこみを軽減するパーツが取り付けられているので、開閉もしやすく、使い勝手に優れています。
スーパースパイラルストレッチシステムという特許技術で、マミー型でありながら寝返りを打つことも可能。体を隙間なく包み込みながら、動きに合わせて寝袋が伸縮してくれます。
【スペック】
- 価格:-
- 形状:マミー型
- サイズ:身長183cmまで対応
- 収納サイズ:∅16×32cm
- 重量:918g
- 快適温度:-3℃
- 素材:外側ナイロン・中綿ダウン
mont-bell(モンベル):ダウンハガー800 #3
温かさとコンパクトさを備えた、モンベルの人気寝袋「ダウンハガー」#3。♯1と比較すると適用温度は低いものの、その分コンパクトでソロキャンプには最適。そこまで寒い場所でなければ、快適に寝られます。
収納サイズが小さく軽量なので、コンパクトで高機能な寝袋が欲しい方におすすめ。
十分な保温性能があるので、意外に冷え込む夏場の登山キャンプにも最適。秋から冬にかけても重宝します。登山キャンプをよく行うソロキャンパーや、秋から冬にかけてのキャンプをメインに楽しみたい方におすすめです。
【スペック】
- 価格:45,000円(税込)
- 形状:マミー型
- サイズ:身長183cmまで対応
- 収納サイズ:∅14×28cm
- 重量:573g
- 快適温度:4℃
- 素材:外側ナイロン・中綿ダウン
mont-bell(モンベル):シームレスダウンハガー800 EXP
最高品質のダウンで極寒地でも温かく寝られる、高機能寝袋です。モンベルの人気寝袋ダウンハガーのシームレスタイプ。縫い目が少ないのでダウンの偏りを防ぐことができ、全身を温かく維持できます。
雪の降る山でのキャンプや、東北や北海道など寒い地域でのキャンプにも耐えうる、保温性能を重視する方におすすめの寝袋です。
寝袋本体にはモンベルが特許を取得している高い伸縮性があるため、寝心地も抜群。収納バックにも伸縮性があるので、どんな形状のリュックにもぴったりで、コンパクトに持ち運べます。
【スペック】
- 価格:72,600円(税込)
- 形状:
- サイズ:身長183cmまで対応
- 収納サイズ:∅20×40cm
- 重量:1,327g
- 快適温度:-12℃
- 素材:外側ナイロン・中綿ダウン
NANGA(ナンガ):オーロラライト600 DXレギュラー
人気の国内ダウンメーカー、ナンガの寝袋です。国内で洗浄されたこだわりのダウンを使っており、ダウンには永久保証が付いています。国産メーカーのアイテムをお探しの方や、長く大切に使える寝袋を求めている方におすすめ!
快適温度は-11℃で、冬キャンプにも十分耐えうる保温性能があります。
撥水効果の高い特殊な素材「オーロラテックス」を使用しており、夏場の結露も防ぎます。オールシーズン使える万能寝袋です。
【スペック】
- 価格:55,000円(税込)
- 形状:マミー型
- サイズ::210X80cm
- 収納サイズ:
- 重量:φ17 × 31cm
- 快適温度:-11℃
- 素材:外側オーロラテックス/リップストップナイロン・中綿ダウン
NANGA(ナンガ):オーロラライト750 DX TQS レギュラー
上記でご紹介したオーロラライト600DXよりもスペックの高い寝袋です。ダウンの量が増えており、さらに保温性が高くなっています。下限温度は-16℃で極寒地でも大活躍!
高品質のダウンが使われていますが、外側の素材は湿気を防ぐ特殊素材。カビの発生が抑えられます。大切に使える、一生モノの寝袋と言えるでしょう。
噛み込み防止機能の付いたジッパーを使用しているため、使い勝手も良く、冬はもちろんオールシーズン活躍してくれる寝袋です。
【スペック】
- 価格:60,500円(税込)
- 形状:マミー型
- サイズ:210X80cm
- 収納サイズ:φ19×31cm
- 重量:1,280g
- 快適温度:-16℃
- 素材:外側オーロラテックス/リップストップナイロン・中綿ダウン
ISUKA(イスカ):スーパースノー1500トレック
国内のシュラフ専門メーカーのイスカ。プロの登山家にも人気があり、製品には専門店ならではのこだわりが詰まっています。
「冷気が入るのを防ぐドラフトチューブ」「首元から熱気が逃げるのを防ぐショルダーウォーマー」など、保温重視の機能があります。
中綿の量をエリアごとに調整することで、軽いのに保温性を維持できる「ダブル構造」を採用。冬場のキャンプや車中泊でも活躍します。
ジッパーを開くとフルオープンになり、マットとして使うことも可能です。ジョイントすれば家族で使うこともできます。
【スペック】
- 価格:16,500円(税込)
- 形状:マミー型
- サイズ:220cm×80cm
- 収納サイズ:40×23×48cm
- 重量:2760g
- 快適温度:-15℃
- 素材:外側ナイロン/ポリエステル・中綿ポリエステル
Snugpak(スナグパック):スリーパーエクスペディション スクエア ライトジップ
「本当に強い寝袋」がキャッチコピーのイギリスの人気アウトドアメーカーが作る寝袋。軍隊が正式採用するほど機能性・耐久性に優れたアイテムを販売しています。
こちらのモデルは日本の秋冬シーズンに適応した日本限定モデル。保温性が高く、広々としているので寝心地も抜群です。
化学繊維なので洗濯機で丸洗いが可能。清潔に使いたい方におすすめです。フルオープンが可能なので干す手間もかかりません。保温性とお手入れのしやすさを重視する方に最適な寝袋です。
【スペック】
- 価格:13,750円
- 形状:封筒型
- サイズ:220×160cm
- 収納サイズ:30×50cm
- 重量:2,600g
- 快適温度:-12℃
- 素材:外側ポリエステル・中綿シリコン加工ポリエステル
冬でも快適に眠るには?寝袋の使い方
冬用の寝袋を使っても、場所や立地条件によっては寒さを感じることもあります。
より暖かく快適に寝るためのポイントを知っておけば、冬キャンプをより快適に楽しめます。就寝時の衣服や防寒アイテムを活用して、より快適に寝袋で就寝しましょう。
肌着を着用したまま眠る
直接肌に触れる肌着は、保温性能が高いものを選びましょう。アウトドア用の高機能インナーや、ユニクロのヒートテックなど保温性の高い肌着がおすすめです。
モンベルのメリノウールインナーは冬キャンプに活躍する肌着として人気があります。ぜひチェックしてみて下さいね。
あらかじめ寝袋やテント内を暖めておく
就寝前にカイロや湯たんぽを寝袋内に入れておくと、寝袋の中が温まり、すぐに快適に眠れます。雪が降るような極寒地でのキャンプではぜひ活用して下さい。
また銀マットをテントの下に敷いて地面からの冷気を防いでテント内の温度を保つのも良いでしょう。
冬キャンプではストーブの使用もおすすめですが、就寝時に火を使うのは危険なので避けておきましょう。
インナーシュラフや電気毛布を使うと暖かさがアップする
インナーシュラフは寝袋中に入れる温かさをアップさせるアイテムです。寝袋と同様にマミー型・封筒型があるので、寝袋の形に合わせて選びましょう。
素材もシルクやフリースなど様々な種類があります。
耐久性や吸湿性を重視する方はコットンやシルク素材のインナーシュラフがおすすめです。
コンパクトに持ち運べる電気毛布も寝袋に入れると温かさを保てます。
寝袋の注意点!中綿の素材で手入れ方法が異なる
寝袋は素材によってお手入れの方法が異なります。手入れの方法を間違うと、ほつれたり破れたり、修理が必要になるケースもあるので要注意。
寝具なので手入れして清潔さを保つことは特に重要です。またしっかりとお手入れすれば、より長く寝袋を愛用できます。
中綿の素材によって適した「洗い方」
寝袋の洗い方は中綿の素材によって異なります。「ダウン」「ポリエステルなどの化学繊維」それぞれの洗い方をチェックしましょう。
ダウンの寝袋の洗い方
ダウン用の洗剤または中性洗剤を薄めたものを使用しましょう。おすすめはダウン用の洗剤です。
- 浴槽に30℃前後のぬるま湯を溜めて、洗剤を入れます。
- 洗剤を溶かして寝袋を入れ、足でやさしく踏み洗いしましょう。
- 汚れが出てきたら、水が濁らなくなるまでしっかりとすすぎましょう。
- 寝袋を押して水分を出したら、バスタオルなどに包んで水分をさらに吸い取ります。
- 水が垂れないようになったら、風通しの良い場所で陰干ししましょう。
風通しの良い干す場所がない場合は、コインランドリーの乾燥機で設定を「低温」にして乾かす方法もおすすめです。
化学繊維の寝袋の洗い方
- 洗濯機に寝袋を入れて、通常の洗濯洗剤を入れます。
- 洗濯機の表示に合わせて洗い・すすぎ・脱水を行います。
- 脱水が完了したら、風通しの良い場所で陰干しを行いましょう。
化学繊維は傷みやすいので、コインランドリーやドラム式洗濯機の乾燥機能で乾かす方法はお勧めできません。
中綿の素材によって適した「収納方法」
ダウンは織り込むと偏りやすいため、足元から無造作に収納バックに詰め込む方法がおすすめです。
空気がうまく抜けない場合は、2つ折りにして空気を十分に抜き、くるくると丸めるようにして収納しましょう。
化学繊維の寝袋の場合は、中の繊維が傷むと、保温性が低くなる可能性があります。そのため綺麗に折りたたんで収納する方法がおすすめです。
大きく二つ折りにして、ぎゅっと押し込みながらコンパクトに丸めていきましょう。
寝袋は冬用を選べば冬キャンプを快適に過ごせる
寒さが気になる冬のキャンプでも、しっかりと保温性のある冬用寝袋を選べば快適に過ごせます。
山頂などの極寒地に耐えうる寝袋もあれば、夏の寒い夜から冬場でもOKなオールシーズン使える寝袋までその種類は様々です。
今回ご紹介した冬用寝袋10選も参考に、ぜひ自分に合ったお気に入りの寝袋を見つけてみてください!