【キャンプ道具ベスト10】歴30年のベテランが選ぶ買ってよかったキャンプギアとは?
今回は道志の森にて、歴30年のベテランキャンパーであるタナカさんに『キャンプ道具ベスト10』の取材を行いました。
本職はイタリアンのシェフをされているというタナカさん。キャンプ場での料理事情から、昔のキャンプの話まで根掘り葉掘り、取材をしてきました。
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目次
キャンパーさん紹介
もう30年くらいはやってますね。
52歳です。
そうですね。最初はソロキャンプです。
珍しかったですね。その頃は国内でキャンプ道具が揃うところも少なかったので、アメリカに手紙を出して、キャンプ道具の個人輸入をしていたんですよ。
そうなんです。アメリカに手紙を送って、カタログをもらってやりとりをしていましたね。
REIというメーカーです。アメリカにはまだあるんですが、日本国内からはもう撤退しちゃったんですよ。一時期は展開していたんですけどね。
お店と提携するとカタログを送ってもらえるんですが、そのカタログの中にコールマンとかパタゴニアのキャンプ道具が載っていて、いろいろと選べたんです。そうやって、キャンプ道具を買っていました。
この前、キャンプ道具を保管してある倉庫をのぞいたら、デッドストックがいっぱい出てきましたね。
そうですね。ものが捨てられない症候群なんです。
部屋というか、コンテナ1個をキャンプ道具入れにして、庭に置いてあります。
キャンプはずっとソロでやっていたんですが、その様子をInstagramに載せはじめたら、ソロのグループキャンプ(ソログル)っていうやつに呼ばれ始めて、現在に至るっていう感じですね。
基本的にはキャンプスタイルですね。たまに他の趣味のことを載せるときもありますが。
そうですね。DMから『ソログルに興味ありませんか?』と声をかけていただきました。僕は接客業をやっているので、人と会うのが好きなんですよ。『人見知りしないので、行きます!』という感じで、参加させてもらうようになりました。
一度行ってみたら楽しかったので、最近はソログルのスタイルが多くなりました。
そういう感じですね。ありがたいことです。
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おすすめのキャンプ場について
道志の森は2回目ですね。
静岡御殿場とか、ふもとっぱらが多いですね。あとは地元が千葉なので、成田ゆめ牧場とかにも行きます。
関東エリアではけっこう有名だと思うんですが、その名の通り、牧場があるキャンプ場なんです。隣に動物園も併設されているから、すごく大きい区画ですね。
そうですね。区画サイトもフリーサイトもあるので、かなり広くて大きいキャンプ場です。花見の季節がすごく有名で、桜の樹の下にテントが張れるんですよ。
なのでそのシーズンは、すぐに予約で埋まっちゃうんです。そんなにお値段も高くないし、アウトが17時なんですよ。
インも朝の8時か9時だったかな。すごくロングでいられるので、人気のキャンプ場ですね。あとはキャンプ場を利用すれば、動物園が割引になるので、お子さん連れには特に嬉しいですよね。
キャンプ道具ベスト10
第10位 TRIPATH×myX:TW-KUSABI
薪を割るための道具で、トリパスとマイクスっていうショップコラボの商品です。キャンプ仲間が使っているのを見て、これいいじゃんと思ってその日のうちにポチりました。
4,000円台とかだったかな。
ちょっとやってみますね。薪が割れると、キーンっていういい音がするんですよ。
どうしても使ううちに先端が丸まってきてしまうので、手入れは必要ですね。でもショップに頼んだりせずに、自分でできますよ。
そうですね。でもコンパクトだし、使い勝手もいいですね。
第9位 キャリライク:ポータブル電源
どこのポータブルバッテリーを買おうかなと考えていたときに、たまたま楽天で見つけて、性能が良かったのでこれにしました。
ソロだったら、これで十分なくらいです。
ライト系と、携帯の充電に使うことがほとんどです。夏場だったら、扇風機を回すのにも使いますね。あとは防災も兼ねて、という感じです。
第8位 TENNIER INDUSTRIES Inc.:シュラフカバー
他のキャンプ道具を見てのとおり、僕はマルチカムという種類のカモフラ柄が好きなんですよ。でもこのシュラフカバーだけマルチカムがなかったので、ウッドランドという種類のカモフラ柄です。
見た目がミリタリー調なだけじゃなく、アメリカ軍で軍人が使っている、本気のやつですね。
そうですね。ゴアテックスでできていて、シュラフを結露から守ってくれるんです。サイズも外国のものなのでデカいですね。
シュラフカバーと同じメーカーで、寝袋から全部一式のセットもあるんですが、それはめちゃくちゃ高かったんですよね。
カバーだけで3万9,700円くらいしましたね。寝袋のセットだと、もっと高いです。
自分で、新品を輸入しました。
それをやってたのは、昭和の話です(笑)さすがに戦場で使ったあとの中古は嫌だったので、自分でネットを使って輸入しました。
第7位 FEDECA:CLEVER TONG
第7位は、フェデカのトングとナイフのセットですね。まずはトングですが、これは料理で使ったり、あとは氷も掴んだりできるので、めちゃめちゃ使い勝手がいいですね。
置いたときにも、先端が触れないようなフォルムになっているので衛生的にもいいですね。持ち手の木を荒く削ったようなスタイルもかっこよくてお気に入りです。
めちゃくちゃ生産量が少ないんですよね。
第7位 FEDECA:折りたたみ式料理ナイフ
そうです。普通のナイフだと、食材を切ったときに指が台に当たりますが、これは角度がつけてあるんですよ。ちなみに切れ味もめっちゃ抜群です。
僕、本職がシェフなんですよ。
イタリアンですね。
言われます(笑)なので、キャンプでは基本的に料理担当ですね。
逆にソロキャンプのときは、カップラーメンかレトルトカレーしか食べないですけどね。
この前は、牛タンの赤ワイン煮を作りましたよ。あと、パスタとかは定番ですね。
めんどくさいので、だいたいその場で作りますね。だから調理道具は、たいていのものに対応できるような一式を持っていきます。
第6位 フジカストーブ:フジカハイペット KSP-229-21C-J2R-BL
※メーカー販売価格2万9,700円(画像内の価格表示は間違いです)
夜は10℃を下回るくらいの気温かなと思って、これを持って来ました。もっと寒い時期には、パセコの大きなストーブと2台で使います。
薪ストーブも持ってますよ。石油ストーブが2つと、薪ストーブを1つ持ってます。
コンパクトで形もいいですし、自分の好きなようにできるところですね。持ち手はアシモクラフトさんのグリップをつけています。
寒すぎて、冬はキャンプに行けなかったですね。
そうですね。だからキャンプに行けるのは、春とか秋の気候がちょうどいい季節限定でしたね。冬にキャンプをしているのは、本当にキャンプ慣れした玄人ばっかり、みたいな状況でした。
第5位 neru design works:トンカチ・ナタ・オノ
ずっとこのアイテムが欲しくて予約はしていたんですが、お店側から『何年かかるか分からないですが、それでもよかったら』と言われている状況だったんです。
そしたら、この前のイベントでたまたま同時に3つとも手に入れることができたので、めちゃめちゃ嬉しかったですね。
本当にまだ買ったばかりなので、これからどんどん味を出していこうという感じですね。
第4位 ANCAM:メタヘキテL 脚長
最近、このテーブル専用のウッドパーツができたんですよ。
元々、この部分に黒いネジがついているのでそれを外して、ウッドパーツをつけてから真鍮のネジに変えました。木の種類も3種類あって、自分の好みのデザインを選べます。
そうですね。テーブル自体も、脚を折りたたむだけなのですぐに使えて便利ですね。
第3位 ボンボネロ
これも本当になかなか手に入らないアイテムなんですけど、先週抽選で当たったばかりです。
同じです。アクリルシェードの先駆け的なものですね。
向かって右側のオレンジの方は、手榴弾の形になっています。他のキャンプ道具もミリタリーテイストなので、雰囲気が合っているかなと思いまして。
他にも、材質がアクリル板じゃなくてアルミのシリーズもあるんですが、どれもめちゃくちゃかっこいいんですよ。
オレンジの方が1万3,800円くらいで、クリアの方が9,900円とかですね。材質がアルミになると、もうちょっと高くなります。
第2位 GRIND LODGE:スツール
天板が両面で使えるようになっているスツールで、表面はグラインドロッジさんの定番ロゴなんですが、裏側の柄は世界にひとつしかないんです。
当たらないと思っていた抽選で当たって、めっちゃ嬉しかったんですよ。
天板を外すと、3つのパーツが組み合わさっているだけなので、簡単にバラすことができます。持ち運びもコンパクトですね。
第1位 ユニフレーム:ワーム1
第1位は、ユニフレームのヒーターですね。ワーム2はみなさんご存知だと思うんですが、このワーム1はもう廃盤になったものなんですよ。
なにが違うのかというと、1は裏側に蓋がついているんですが、2には蓋がないんです。うちの父が使っていたもので、お下がりとしてもらいました。なんか倉庫に眠っているなと思って見てみたら『あのワーム1じゃん!』と思いまして。
使い勝手がいいですね。寒くてもスムーズに火がつきますし。
2本ですね。
外の気温や使い方にもよると思いますが、1泊2日のソロキャンで、ガスが4本ぐらいあれば安心できるかなという感じです。
でも、使い道としては足元を温めるだけなんで、幕内全体が温まってしまえば、ずっとつけっぱなしということはないですね。だから使い方によっては、ガス2本を満タンで持っていけば足りるかな。
父もずっと使っていなかったので錆びだらけだったんですけど、それを自分で塗装し直して、あとはステッカーを適当に貼ってカスタムしました。
熱が出る正面に貼っているわけではないので、大丈夫ですよ。
そうですね(笑)父からのお下がりだったのもあって、1位に入れました。
おわりに
キャンプ歴30年の、ベテランキャンパーさんの『キャンプ道具ベスト10』をお届けしました。
レアなものがたくさんランクインしましたが、どの道具も選んだストーリーが素敵でしたよね。古いものも、大切に使われているのが印象的な取材でした。
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