キャンプ用の斧おすすめ7選!選び方や注意点、手入れ方法を解説
アウトドアアイテムの中でも上級者が使うイメージがあり、憧れのアイテムとしても人気の斧。有名キャンパーの動画やSNSでもよく登場するので、気になっている方も多いでしょう。
斧を使ったキャンプに挑戦したいと考えている方の中には「本当にキャンプで使う場面があるのか迷っている」「どんな斧を選んだらいいのかわからない」と悩んでいる方も多いはず。
そこで今回はキャンプで使うおすすめの斧についてご紹介!斧の選び方や注意点、斧には欠かせないお手入れ方法について解説していきます。
▼キャンプにおすすめの斧だけ知りたい方は動画でチェック!
目次
キャンプで斧はいる?いらない?その必要性について
キャンプの醍醐味の一つ「焚き火」。自然の中で見る焚き火は、誰もが心癒されますよね。そんな焚き火やキャンプに、必要不可欠なのが斧や鉈などの薪割りアイテムでしょう。
キャンプで焚き火をするなら、斧は欠かせないアイテムです。
キャンプ用手斧の選び方は?押さえておきたいポイント
キャンプ用の手斧は軽くて使いやすいものから、重くて大きな薪が割れるものまで様々な種類があります。
そこで自分に合った手斧を選ぶための選び方をご紹介します。
グリップの形状や素材は握りやすいか
まずは手斧の持ち手部分である、グリップの握りやすさをチェックしましょう。
手斧は様々な素材・形状のものがあり、手斧全体の長さや、刃先部分の重さなどの種類も多種多様です。
グリップの形状は真っ直ぐなものや、少し湾曲したものなどがあります。
「握りやすさ」「狙った部分へ手斧を落とせるか否か」の2つをチェックしてみましょう。
またグリップの素材も握りやすさに影響します。
- 強化プラスチック・グラスファイバー:軽くて女性にもおすすめ。耐久性があり手入れがしやすい
- 木:手に馴染みやすく、比較的軽くて見た目もおしゃれ
- ヒッコリー:緻密な材質で強度が高く、弾力性がある。使い込むと味が出る
刃先が柄から外れにくいか
手斧は刃先にくさびが、しっかり打ち込んであるものを選びましょう。
手斧を振り下ろした時に、刃先がグラグラしたり不安定だったりすると、薪が割りづらく危険です。
振りやすい軽量かつコンパクトなサイズか
初心者の方は500g以下の軽量手斧がおすすめ。丸太を割って薪を作るなど、本格的に使用したいなら1㎏程度の重さのある手斧がおすすめです。
性別や体の大きさによって、適した手斧のサイズは異なります。
刃先が重過ぎて振りづらかったり、グリップが長過ぎて扱いづらかったりするものは、安全性が低くなってしまうので注意しましょう。
刃が薄く切れ味が良いか
刃先部分は重さや厚みで切れ味が変わってきます。薪割は刃先の重さを活かして行いますが、刃が厚過ぎると重くなり扱いにくくなるので、刃の部分は薄くて切れ味が良いものを選びましょう。
しかし薄過ぎると薪が割りづらく、使い勝手が悪くなります。
ただし薄い刃でも、使い方次第では大きな薪を割れます。薪を割る時は力まかせに振らず、振り上げた斧を刃先の重さを遠心力で上手く使いましょう。
キャンプスタイル・用途に合ったタイプか
割る薪が小さくて短い場合は、コンパクトで軽量な手斧でも十分に割れます。小さいサイズの薪が準備できる場合、小さめサイズの斧を選んでも良いでしょう。
着火剤を使わずフェザースティックを作ったり、枯れ木を焚火に使ったりする場合は、細かな作業がメインになります。
また山の中にある自然の木を使いたい場合は、小さい斧では割りづらくなる場合があります。刃先が重く、グリップの長い斧を用意すると良いでしょう。
収納ケースやカバーは付属しているか
購入時に刃先カバーが付属している物もありますが、付属していない場合は別売のカバーを購入しましょう。
斧は刃物なので、怪我を防ぐためにカバーは必須です。
また使用した後は必ずカバーをつけて保管しましょう。うっかり触ってしまうと、切れ味の良い手斧だとざっくりと切れてしまうので要注意です。
キャンプで使いやすい斧おすすめ7選
キャンパーに人気の斧7つを詳しくご紹介!自分に合った斧選びの参考にしてみてくださいね。
※価格は公式サイトもしくはAmazonより引用しています。
▼キャンプで使いやすいおすすめの斧を解説している動画も合わせてご覧ください。
Husqvarna(ハスクバーナ):手斧 38cm
スウェーデン製のハスクバーナ。農林業や造園業の専門家も愛用する人気のブランドで、湾曲した木製の柄が手にしっくりきます。
サイズもキャンプ用に作られているので重量バランスが良く、取り回ししやすい斧です。
またスウェーデン鋼は切れ味が良く、研ぎやすいという特徴があります。
値段も手頃なので最初の1本に適しています。
【スペック】
- 価格:6,930円
- 全体の長さ:37.5cm
- 刃の大きさ:-
- ヘッドの重さ:600g
- 全体の重さ:980g
- 刃の材質:スウェーデン鋼
- 柄部分:ヒッコリー
- その他:手製鍛造、カバー付き
BAHCO(バーコ):Hatchet 手斧 HGPS-0.6-360
スウェーデンの工具メーカー「バーコ」の手斧。サイズもコンパクトで使いやすいのが特徴。薪割りの入門におすすめの斧です。
使う前にヤスリや砥石で研いであげると、切れ味が抜群になります。小さくて使いやすいので、枝を切ったり細かい作業をするのに適しています。
また5,000円以下で購入できるので、コスパ重視の方にもおすすめしたい手斧です。
【スペック】
- 価格:3,520円(Amazon)
- 全体の長さ:36cm
- 刃の長さ:11cm
- ヘッドの重さ:ー
- 全体の重さ:800g
- 刃の材質:工具鋼
- 柄部分:アッシュ材
- その他:カバー有り
グレンスフォシュ:ワイルドライフ 415
スウェーデン製のグレンスフォシュ。1902年から斧を作っている名門メーカーです。
一つ一つ職人が作り上げたクラフト製品には、満足いく仕上がりのものだけに、職人のイニシャルとスウェーデン王室認定の刻印を施します。
片手でも持ちやすく、バランスの良い手斧なので使い勝手抜群です。薪を割るだけではなく、枝切にも最適となっています。
高品質で老舗のブランドを好む方や、アイテムにこだわりたい!という方におすすめです。
【スペック】
- 価格:20,020円(Amazon)
- 全体の長さ:34.5cm
- 刃の長さ:8cm
- ヘッドの重さ:400g
- 全体の重さ:-
- 刃の材質:スウェーデン鋼
- 柄部分:ヒッコリー材
- その他:本革ケース付き
GERBER(ガーバー):BEAR GRYLLS(ベアグリルス)G2070
老舗ナイフメーカーと冒険家のベアグリルスがコラボした人気商品。オレンジと黒のコントラストがおしゃれでカッコいいデザインです。
ナイフメーカーが作っている手斧なので小ぶりで扱いやすく、切れ味の良さが特徴です。
ラバークリップ付きなので持ちやすさも抜群です。
小ぶりなため大きな薪を割るには適していませんが、細かい作業をメインに行う方や、持ちやすさを重視する方におすすめです。
【スペック】
- 価格:-
- 全体の長さ:24cm
- 刃の長さ:8.9cm
- ヘッドの重さ:-
- 全体の重さ:590g
- 刃の材質:ステンレス
- 柄部分:ラバー
- その他:専用ケース付き
Hultafors(ハルタホース):スカウト 840025 H006SV
スウェーデンの有名工具メーカーのハルタホースは100年以上の歴史がある老舗です。ヒッコリー素材で耐久性にも優れていて、メンテナンス次第ではかなり長く使えます。
刃こぼれしづらく、切れ味の良い斧頭はしっかりした重さもあり、大きめの薪を割るのに適しています。
重量感があるので、男性の方や手の大きい方におすすめです。皮製のカバーもついていて、無骨な雰囲気の見た目がカッコよくて魅力的です。
【スペック】
- 価格:-
- 全体の長さ:39cm
- 刃の大きさ:-
- ヘッドの重さ:-
- 全体の重さ:900g
- 刃の材質:合金鋼
- 柄部分:ヒッコリー
- その他:専用カバー付き
QUICK CAMP(クイックキャンプ):焚火ノ手斧YOKI
コスパの高いオリジナルキャンプグッズが人気の国内アウトドアメーカーの製品。持ち手が掴みやすく、小さめで軽いため女性にもおすすめです。
柄は国産の天然木を使っていて、ヘッドカバーは本革の栃木レザー。1つ1つ職人が手作りしており、日本製ならではの高い品質の手斧に仕上がっています。
パラコードを巻いたり、ストラップを付けたりして、オリジナルカスタマイズしてもおしゃれですね!
【スペック】
- 価格:8,800 円
- 全体の長さ:30cm
- 刃の大きさ:7.5cm
- ヘッドの重さ:450g
- 全体の重さ:680g
- 刃の材質:SK4炭素鋼
- 柄部分:本樫(国産天然木)
- その他:専用ケース付き
Fiskars(フィスカース):X7 Hatchet 7850 アックス 薪割り斧 14インチ
カッターやナイフのように切れ味が鋭いと人気の手斧。軽くて切れ味が良いので、ナイフ代わりに使っている方もいます。
グリップが細過ぎず太過ぎないので持ちやすく、滑りづらいので安全に使えます。木製の手斧は太くて握りづらい女性には特におすすめです。
大きめの薪を割る用途に使う方は、同ブランドの一回り大きいX11もおすすめです。
【スペック】
- 価格:5,799(Amazon)
- 全体の長さ:41.9cm
- 刃の大きさ:-
- ヘッドの重さ:-
- 全体の重さ:635g
- 刃の材質:カーボン鋼
- 柄部分:グラスファイバー強化ナイロン樹脂
- その他:専用ケース付き
キャンプで斧を使用する際の注意点
斧で薪を割るときは自分の安全面を確保するために、保護アイテムの使用や周囲への配慮が必要です。
怪我を防止する注意点・対策方法を知って、安全に斧を使用しましょう。
長袖長ズボン・手袋・ゴーグルを着用する
薪を打ち損じた時に、木片が跳ねて飛んだり、薪のささくれが手に刺さったりすることがあります。
ゴーグルや手袋を使って安全性を確保して、安全に使用してください。滑りにくい皮手袋がおすすめです。
大きく振りかぶらない
手斧は大きく振りかぶらず、コンパクトに振り下ろして割るのが安全です。
中にはどうしても割れにくい薪もありますが、手斧はあまり大きく振りかぶらないようにしましょう。
刃先が斜めに入ると薪が跳ねたり、刃先が跳ね返ったりして危険です。
斧を振り下ろす際は空振りした先に注意する
直接地面に薪を立てず、平らな木などを土台にして薪を割るのがおすすめです。
特に座って薪割りをする場合は、自分の足の位置にも注意が必要です。空振りした斧で、太ももを切ってしまうかもしれません。
打ち損じたり空振りしたりした場合に、刃先がどこに行くのか考慮して使用しましょう。
刃が外れないよう使用前に緩みをチェックする
手斧を使用するときは、刃先がしっかりとグリップについているか、緩みがないか入念にチェックしましょう。
刃先がグラグラ揺れていると、薪を割る時の力で外れてしまうかもしれません。
また振りかぶった時に刃先が外れてしまうと、周りにいる人にも危険が及びます。
キャンプ用の斧を手入れする方法
手斧を長く良い状態で使用するためには、使用した後の手入れにも気を付けましょう。
手斧のお手入れは刃の部分を研いで、切れ味を持続させることが重要です。また木製の柄の場合は、オイル等でコーティングすると長く使えます。
砥石やダイヤモンドシャープナーで刃を研ぐ
手斧は使用していると刃こぼれしたり、エッジがなくなったりします。刃がなくなると薪を割りにくくなるので、刃は定期的に研いであげましょう。
砥石
包丁を研ぐように斧を研ぐにも砥石を使います。手斧の手入れには、包丁のメンテナンスによく使用されている800番ぐらいの中砥石が適しています。
両刃の場合は両面を研ぎましょう。指の腹で軽く刃先を触ると尖り方や、研ぎ状態が確認できます。手を切らないように注意してくださいね。
その場合は砥石自体を持って刃先に当てて研ぎましょう。砥石を刃先のカーブに垂直に当てて動かしていきます。
ダイヤモンドシャープナー
ダイヤモンドシャープナーを使用すれば、刃先が欠けたり刃こぼれがあったりしても修正できます。刃先を少しずつ研いで、状態を見ながら作業しましょう。
斧をきちんと固定しないと、シャープナーがうまく刃先に当たりません。
刃が欠けている部分などは特に念入りに研いでいき、周りの刃先と面を合わせていきましょう。
砥石もダイヤモンドシャープナーも使用する時は、手袋を使うのがおすすめです。怪我には十分に注意しましょう。
オイルで拭いて柄をケアする
柄が木製の手斧の場合は、柄の部分もお手入れが必要です。
購入したらまずオイルフィニッシュの使用がおすすめ。汚れが付きにくくなり、湿気や乾燥、カビや腐敗も防げるので長く使用できます。
雑巾などに少しずつオイルを染み込ませて、擦るように塗り込んでいきます。塗った後は乾燥させれば完成です。
キャンプに斧があると便利!薪を割って焚き火を楽しもう
キャンプで焚き火を楽しみたいなら、手斧はマストアイテム。見た目もかっこいい手斧は、キャンプのレベルをグッと上げてくれます。
軽くて女性にオススメの手斧や、重厚感があって本格的な手斧までその種類は様々。今回ご紹介したおすすめの斧7選も参考にして、ぜひお気に入りの1本を見つけてみてくださいね!