ヘリノックスのコットワンコ―バーチブルvsサーマレストのウルトラライトコットを徹底比較!
今回は、「ヘリノックス コットワンコ―バーチブル」と「サーマレスト ウルトラライトコット」を徹底比較します。
普段はヘリノックスのコットを使っていたのですが、最近新しくサーマレストのコットを買ったので、どんな違いがあるのか見てみましょう!!
記事をご覧の際には、ぜひこちらの動画も一緒にどうぞ!
目次
コットの概要説明
まず比較に入る前に、キャンプ初心者という方も沢山いらっしゃると思うので、「そもそもコットとは何なのか?」について紹介します。
コットって何??
コットとは、外で使う簡易ベットのことです。
砂利が多い、地面がでこぼこしてる場所でも、割と平らに寝ることができます!
アウトドア用寝具には、蛇腹式・ロール式・エアータイプなどがあるアウトドアマットなんかもあるのですが、これを直接地面に敷くと凸凹がダイレクトに感じられて気になってしまうんですよね。地面を平らにならせばいいのですが、難しかったり、面倒くさいです。
しかし、コットには20cm,40cmなどの高さがある脚があるので、脚の接地面の置き方を工夫すればかなり平らにして寝ることができます。
他にも良いところがあって、まず持ち運びも楽で、組み立ても非常に簡単です。慣れてれば3~5分で組み立てることだって可能です。
また、先程も言った通り高さがあるので、地面からの冷気などを防ぎやすいです。雨上がりや冬の冷たい地面の冷たさをダイレクトに感じなくて済むので、快適に寝ることができます!
【コットの良い点 まとめ】
- どんな地面の状態でも、比較的平らに眠ることができる
- 持ち運び、組み立てが非常に簡単
- 冷たい地面でも快適に眠ることができる
コットの選び方とは?? ロースタイルかハイスタイルか
次は、コットの選び方についてです。
コットは「ロースタイルコット」と「ハイスタイルコット」の2種類に分けられます。
ロースタイルコット
地面からの高さが約20cmのコットです。
ちなみに、今回紹介する2つのブランドは、両方とも基本的にはロースタイルコットです。
(しかし、ヘリノックスはハイスタイルコットとしても使えます。それは後ほど!)
【ロースタイルコットの利点】
- 低いテントの中でも使うことができる
- 荷物を少なくコンパクトにまとめることができる
ハイスタイルコット
地面からの高さが約40cmのコットです。
【ハイスタイルコットの利点】
- 寝床が高く、コットからの乗り降りがローに比べて楽
- ベンチみたいな使い方をすることもできる
選ぶときの注意点「耐荷重について」
コットにはそれぞれ耐荷重が設定されているのですが、あくまで「動きを止めた状態での耐荷重」です。
なのでコットの上で子どもが飛び跳ねたり、体重が重い人が勢いよく手をつく、座る、寝るなんてことをすると、生地を傷めたり、故障の原因になるので注意してください。
コットブランド紹介 サーマレストとヘリノックス
続いては、サーマレストとヘリノックスがどんなメーカーなのかについて説明します。
サーマレスト
サーマレストは、「フィールドでより良い一夜を過ごしてもらうために45年以上試行錯誤を繰り返しており、世界最軽量の断熱マットレスや高性能の寝袋などユーザーに快適な休息を約束する」とメーカーHPで紹介されています。
こちらは、蛇腹式のマットです。
特徴は、銀色の部分を上にするか、下にするかによって熱の反射する方向を変えられるので、暖かいときにも寒いときにも使うことができます。
他にもロール式のものや、宮古島にキャンプに行ったときに使ったペットボトルくらいの大きさで持ち運べるエアーマットも持っています。
ヘリノックス
ヘリノックスのメーカーHPには、「高強度、軽さ、驚異的な携帯性を兼ね備えた革新的なチェア等の製品をデザインしているブランド」と紹介されていました。
タナも使っている大好きなブランドで、軽量性がありかつ品質が高いと思っています。
サーマレスト ウルトラライトコット ラージサイズ
では今回の本題、コットの比較に移ります。
最初に紹介するのは、「サーマレスト ウルトラライトコット ラージサイズ」です。
【コット概要】
- レギュラー 61cm(横)×183cm(縦)×11cm(高さ) 1.195kg 27500円
- ラージ 66cm(横)×196cm(縦)×11cm(高さ) 1.361kg 30800円
耐荷重に関しては、両方とも147.5kgです。
【特徴】
- 軽量かつコンパクトに収納できる
- 体温を逃さず、その熱で身体を暖められるサーマキャプチャー技術
- 高い断熱性
- 三日月形の脚は分解時に連結可能
- 3分ほどで組み立てられる簡単さ
サーマレスト組み立て
では、実際に組み立てていきましょう。袋の中にはシート、サイドポール、三日月型の足、足用ポール、説明書が入ってます。今回は公式が紹介しているオーソドックスな方法で組み立ててみます。
シートを広げてみると裏側が銀色になっており、これがサーマキャプチャーになります。
寝る側は緑色になっており、ロゴのあるほうに寝るとき頭がきます。サイドのポールを入れる穴は足側についています。シート自体はすごいペラペラなので、買ったとき「大丈夫かな?」と思ったのですが、今のところは大丈夫です。
組み立てる際は、シートをこのように地面に置きます。
銀色のものがサイドに入れるポールです。これは引っ張り上げると、簡単に真っすぐになりますので、シートの足側からポールを差し込みます。
しかし、真っすぐ入れていくとこんな感じに穴から先っぽが出てきてしまうので、チョットコツが必要です。
両側にサイドのポールを入れ終わったら、続いて足のポールを組み立てます。
足のポールは、黄色と緑のポールが各8本、足が6セットあります。
三日月上の足は、凹みがない方が地面に着く側になります。足は2つで1セットになりますので、片方の足に黄色のポール、もう片方に緑のポールを差し込みます。
そして、ポール同士を差し込むと足ができ上がりです。これを4セット作ります。
4セットでき上がると、足が2セット、ポールが各色4本残ります。次は少し違う組み立て方になります。
足には実は穴が2つあるので、凹みに近い穴(上)に緑のポール、地面につく方に近い穴(下)に黄色のポールを差し込みます。これと全く同じものをもう1個作りましょう。
そしてポール同士を差し込むのですが、上下同じ向きだと同じ色のポールの組合せでささらないので、片方の上下を入れ替えて差し込みます。これを2セット作ります。
シングルポールの足が4セット、ダブルポールの足が2セットで来たので、いよいよ足をサイドポールに取り付ける作業です。
つけ方はまず、シートの上に乗ります。
そして、足の片方をサイドポールにかけて、ポールの真ん中を手前に引きながらもう片方をはめます。
足は6セットなのに、実ははめる穴は8箇所あります。基本的には、写真の①~⑥に等間隔にはめていきます。(③、④は腰の位置で重さがかかるので、丈夫なダブルをはめます。)
ただ、体重が軽い人は足を4セットで組み立てたり、頭に3セット集中させたりと、自分好みに足の位置をカスタマイズすることができます。
③、④にはめるダブルポールのはめ方ですが、そのままだと片方がハマらないので、ツイストさせてはめます。ダブルポールは丈夫な分、組み立てるのに力がいります。
すべてつけ終わったら、完成です!!
【タナ流の組み立て方】
ここまでは公式の組み立て方でした。ただ、お察しの通り外でやると寝る部分が草や土で汚れてしまうんですよね。
なのでタナは、シートを立てて自分の足に載せてつけています。地面につかないので汚れる心配がありません。
サーマレスト実際に使ってみた
完成したものを上から手で押してみると、ポールが付くくらいまで沈みます。張りはこんな感じです。
かなり軽量化されているコットなので、実際に寝てみるとわりと沈み込みます。
使っているとどんどん伸びが出てくるのですが、それはしょうがないです。
寝る分にはOKですが、ベンチとしては△ですね。
ご覧のとおり、座ると生地が地面にかなり近づいてしまいます。生地が伸びるのが早くなったりしてしまいそうなのであまり良くないですね。
横に向いても寝てみましたが、すごく沈み込むわけでもないので、気持ちよく眠ることができます。
そして、サーマキャプチャーがあることでとても暖かく安心感があります。冬に氷点下のところに行ってきたのですが、全然大丈夫でした。
サーマレスト口コミ
「サーマレスト ウルトラライトコット」のネット上の口コミをいくつか見てみましょう。
【良い口コミ】
- 背中が冷えにくい
- 業界内で最軽量で最小なコンパクトさが秀逸
- 山に持っていけそうなほど携帯性に優れている
- 寝心地が良い
- イラスト付き組み立て説明書があり組み立てに困らない
などなどの口コミがありました。
【悪い口コミ】
- ツイスト棒仕様のセットアップは女性にはきつい
- フレーム結合部が若干弱い
- 寝袋と生地の間が高確率で結露しやすい
- 組み立て時に表面(寝る側)が汚れてしまう
【タナが気になったところ】
買ってから3~4ヵ月経ち何度も使ったのですが、コットと脚(三日月)の接合部の生地だけがちょっとずつ伸びてきてしまっているのは気になります。これから長く使っていくと、もっと伸びて緩くなる可能性はあると思います。
ただ、今のところは緩くなった感じはないので大丈夫だと思います。
ヘリノックス コットワン コーンバーチブル
次は、タナがずっと使っている「ヘリノックス コットワン コンバーチブル」です。
【コット概要】
- 68cm(横)×190cm(縦)×16cm(高さ) 2.190kg 39050円
- 耐荷重:145kg
- 色の種類:ブラック、ブラックアウト、コヨーテタン、グリーン、レッド
ヘリノックスには他にも、コットワンコンバーチブルより一回り大きい「コットマックスコンバーチブル」や、空気を入れる「コットワンコンバーチブル インシュレーテッド」や、最軽量の「ライトコット」などもあります。
【オプション】
・コットレッグ(10449円)
ロースタイルからハイスタイルに変えられる
以前ゆるキャン△の聖地「本栖湖浩庵キャンプ場」に行ったのですが、石も多く地面が斜
めになっていて、特に初心者の人には大変です。
しかし、そのような斜めな地面でもコットレッグを使うことで比較的平らにすることができました。
・サマーキット(8500+税 円)
メッシュの生地に張り替えて、風通しを良くする。夏におススメ!
・ウィンターキット(12000+税 円)
保温材が入っている冬用
・インシュレーテッド コットワンパッド(21000+税 円)
フォーム入り空気注入シート
【特徴】
- 独自の技術で、少ない力で簡単に組み立てができる
- キャンプサイトの地面の状況に影響を受けることなく快適に寝られる
- 軽量で高剛性なポールを出すことで有名なDAC社の丈夫なアルミポール
- ハイスタイルコットとして使用可能
- オプションが豊富で、季節や自分の好みにカスタマイズできる
ヘリノックス コットワン コーンバーチブルの組み立て
では、組み立ててみます。バックから中を出すと足が3本、両サイドに通すポールが2本とシートが入っています。
まずシートを広げます。ちなみにこのシートの素材はヘリノックスの椅子と同じ素材です。
ポールの差し込み部分には、差し込んだポールの頭を隠すループがついています。
サイドに入れるポールは、サーマレスト同様引っ張り上げると簡単に真っすぐになります。
このポールをシートのサイドの穴から差し込むのですが、こちらもコツがいります。
途中外に向いた穴が数箇所空いてるので、ポールを内側に沿って入れていくと穴から出る心配がありません。
すべて差し込むとポールの先が少し出た状態になるので、ループをかぶせてポールが飛び出ないようにします。
続いては、足の組み立てです。
足の側面には「THIS SIDE UP」とあり、画像のような向きで取り付けます。
取り付ける際にはシートを立てて①の側を地面の方にはめます。②を開いたままはめます。
まだ②が緩まってる状態なので、取っ手を奥にカチッとなるまで押し込むとちゃんと外れなくなります。これを3つ取り付けたら完成です。
ヘリノックス コットワンコンバーチブルを実際に使ってみた
完成したものを手で押してみると、サーマレストと比べると張りが全然違いますし、張り具合も全体で均一になっています。
実際に寝てみると、サーマレストよりダントツの安心感・安定感が感じられとても気持ちが良いです。横向きで寝てみても、ゆったり寝られて良いですね。
ただ、タナはサーマレストの方がキャンプにもっていくことが多いので、ここは人それぞれの好みで変わると思います。
上であぐらかいて座ってみても大丈夫なくらい 、強度・張り感があります。
そんなときには、オプションのコットレッグを使いましょう。取り付け方は非常に簡単です。
コットを裏返すと足の部分にコットレッグを差し込める穴があるので、カチッとハマるまで差し込むだけです。これを12本差し込むとハイスタイルコットに早変わり!!
普通に座っても大丈夫なのでとても便利です。耐荷重が145kgなので大人二人が座ると少し不安ですが、子どもなら二人座っても大丈夫そうですね。
ヘリノックスのコットワンコンパーチブル 口コミ
「サーマレスト ウルトラライトコット」のネット上の口コミをいくつか見てみましょう。
【良い口コミ】
- 持ち運べる簡易ベットとしての性能は優秀で、高級感があり所有欲が満たされる
- 組み立てに力がいらず、女性でも組み立てが簡単(それは間違いない!)
- 生地のきしみ音が気にならない
- ベンチや物置として使える
- オプションで高さが変えられる
【悪い口コミ】
- 値段が高い
- 他と比べると少し重たく感じる
- ハイレッグ時に端に座ると危ない
ヘリノックスのコットとサーマレストのコット比較まとめ
今回は、ヘリノックスのコットとサーマレストのコットを色々比べてみました。
【比較まとめ】
・コンパクト性はサーマレスト
軽くてコンパクトにまとめられるので持ち運びやすいです。
・シートの張り感・寝心地はヘリノックス
テンションがイイ感じに全体に均一にかかっているので、とても寝心地が良いです。
・保温力はサーマレスト
サーマキャプチャーがついており、シートの冷たさがかなり緩和されています。
ヘリノックスの方は、気温が0℃以下の日に、上に寝袋を敷いて寝ると、コットの生地が 冷たく感じられてしまいます。
・オプションはヘリノックス
この2つのメーカーだとハイスタイルにできるのはヘリノックスだけです。
初心者の方はコットが1つあると、キャンプでの睡眠の質がめちゃくちゃ上がります。安定した楽な姿勢で寝られるので、1つ持っておくと良いかなと思います。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!
※ちなみにタナが持ってる2つのコットは、コットの中では比較的高い部類になります。安いものは1万円台で購入することができます。詳しいことについては、以前安いコットを比較した動画を撮っていますので、こちらをご覧ください。