キャンプでの調理やコーヒーを淹れる際に使うケトル。暖かいコーヒーを飲みたくなる冬キャンプはもちろん、オールシーズン使うキャンプの必須アイテムです。
そこで今回はキャンプで使うケトルの選び方を詳しく解説します。
自分のキャンプスタイルにあったケトルを選んで、朝のコーヒーや冬キャンプでの温かい料理を楽しみましょう!
▼キャンプにおすすめのケトルだけ知りたい方は動画でチェック!
目次
キャンプにケトルは必要なのか?あると便利な使い道
ケトルはお湯が沸くスピードが速いため、温かい飲み物をすぐに飲みたいときに便利です。
コーヒーなどの温かい飲み物だけではなく、インスタント食品を食べる際にもお湯を注ぎやすいケトルが便利。カップラーメンやスープなど手軽な調理で活躍します。
キャンプでコーヒーを楽しみたいなら、ケトルは必須です!
キャンプ用ケトルの選び方3つのポイント
キャンプ用のケトルには様々な種類があり、形状や素材によって特徴が異なります。
特徴が違えばメリット・デメリットも異なるので、理想的なケトルを見つけるには選び方のポイントを押さえておきましょう。
どんなケトルを選べばいいのか迷ったら、以下のポイントを参考にしてください。
1.人数・用途にマッチする容量を選ぶ
人数や用途にマッチした容量のケトルを選びましょう。
例えばコーヒー1杯なら200ml程度、カップ麺なら300ml程度のお湯が必要です。
- ソロキャンプや2~3人でのキャンプ:500ml前後
- 4人までのキャンプ:1,000ml
- 5人以上のファミリーキャンプ:1.500ml
ソロキャンプや2~3人でのキャンプが多い人は、500ml前後のケトルで十分でしょう。
反対に家族でのキャンプが多い方は、一度に大量のお湯が沸かせる1,500ml前後の大容量タイプがおすすめです。
2.ケトルのタイプで使い分ける
ケトルはその形によって適したキャンプシーンが異なります。
「やかん型」はスピーディーに沸かせソロキャンプ向き
小さくて底面が広いやかん型は、熱が伝わりやすいためスピーディーにお湯を沸かせます。
「縦長型」は焚き火で使用でき大人数でのキャンプ向き
側面に取っ手が付いている縦長型は注ぎやすく容量が多いため、ファミリーキャンプなど大人数でのキャンプに最適です。
「寸胴型」は調理にもコーヒーにも使え万能
ケトルを湯沸かしだけではなく、調理にも使用したい方は寸胴型がおすすめです。
クッカーに蓋と口が付いているため、パスタを茹でたり、スープを作ったりする鍋としても使えます。
3.使用シーンごとに適した素材を選ぼう
ケトルの素材にもそれぞれ特徴があります。
「ステンレス製」なら耐久力が高く直火でも使える
頑丈で汚れや錆に強いステンレス製は、焚き火での使用に適しています。重さはありますが、頑丈なつくりで耐久性が高いため、長く使用できるのがメリットです。
「銅製」は熱伝導率が高く素早く湯沸かしできる
熱伝導率が高いため、早くお湯が沸かせます。使い続けることで色が変わり、味が出るのも特徴の1つです。
ただし他の素材に比べて価格は高い傾向にあります。
「アルミ製」は軽量で持ち運びしやすい
アルミ製のケトルは軽くて持ち運びやすく、熱伝導率も高いので早くお湯を沸かせます。
ただし他の素材と比較して、凹みやすく衝撃には弱いのがデメリット。とはいえ価格が安いので、コスパ重視の方におすすめです。
「ホーロー製」は保温力に優れ冬でも温かい
ホーロー製のケトルは保温性が高く、一度沸かせば冬でも長時間温かいお湯を使えます。
重くて割れやすいのであまりキャンプには向かない素材ですが、おしゃれで可愛らしいデザインのものが多く、特に女性人気が高い素材です。
キャンプ用ケトルおすすめ9選
キャンプにおすすめの人気ケトル9つを詳しくご紹介します!
▼キャンプでおすすめのケトルを実際に使用して解説・比較している動画も合わせてご覧ください。
Snow Peak(スノーピーク):ケトル No1 0.9L CS-068
ケトルとしてもクッカーとしても使える、便利なアイテム。ラーメンを作ってそのまま食べるのも良いですね。
また使いやすい大きさで持ち運びにも便利。吊り下げハンドル付きで、トライポッドに吊り下げれます。炭火や焚き火でも使えます。
お湯を注ぐ時は少し溢れやすいので、コーヒードリップ等には向きませんが汎用性の高さは抜群です。
これ1つあればクッカーが要らないので、荷物を軽くしたいソロキャンプにはおすすめ。高額なものが多いスノーピーク製品の中では価格がも安く、高コスパです。
【スペック】
- 価格:2,750円(税込)
- サイズ:φ120×80mm
- 重量:255g
- 容量:900ml
- 素材:ステンレス0.4mm厚
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ):キャンプ用 ケトル クッカー 14cm 1.3L M-7296
フラットな形で熱伝導率に優れた素材なので、早くお湯が沸かせます。お湯は少し漏れやすいものの、取っ手を付け替えるとクッカーとしても使えるので汎用性重視の方にはぴったりです。
またステンレス製のため重量はありますが、サイズ感はコンパクトでかさばりにくくなっています。携帯しやすく持ち運びにも便利です。
コンパクトだけど沢山お湯を沸かせるケトルが欲しいという方や、ファミリーキャンプなど大人数でのキャンプが多い方には特におすすめです。
【スペック】
- 価格:3,300円(税込)
- サイズ:外径145×高さ90mm
- 重量:370g
- 容量:1300ml(実容量1000ml)
- 素材:ステンレス鋼
LOGOS(ロゴス):ザ・ケトル 750ml フラット型
傷つきにくいハードアルマイト加工で耐久性に優れたケトル。熱伝導率の高いアルミ製かつ、フラット型なのでお湯も早く沸かせます。
おしゃれでレトロな風合いで、暖炉にも合う雰囲気が魅力です。
750mlと容量は多くありませんが、コーヒー2人分のお湯なら十分入ります。注ぎ口は水が切れやすい形状で溢れにくく、コーヒードリップにも最適です。
ソロキャンプや少人数でのキャンプが多い方、コーヒーを飲む機会が多い方には特におすすめです。
【スペック】
- 価格:4,500円(税込)
- サイズ:15×15×6.2cm
- 重量:150g
- 容量:750ml
- 素材:アルミ ハードアルマイト加工
Overmont:アウトドアケトル
Amazonで人気の中国のアウトドアメーカーOvermontのケトル。Mサイズ(800ml)とLサイズ(1,200ml)の2種類があります。
フラット型で携帯しやすく、アルミ製なので軽量。持ち運びやすさは抜群です。
またLサイズはコンパクトバーナーや、OD缶がちょうど収まるサイズです。デッドスペースを活用して持ち運べるので、荷物をコンパクトにしたい方におすすめです。
【スペック】
- 価格:M 1,830円(税込)、L 2,030円(税込) Amazonより
- サイズ:M 直径14×高さ8cm、L 直径15.8×高さ9cm
- 重量:M 249g、L 320g
- 容量:M 800ml、L1200ml
- 素材:アルミ
PRIMUS(プリムス):ライテック・ケトル 0.9L P-731701
内側がテフロン加工になっており、水切れが良く衛生的に使えます。
別売りのクッキングセットの内鍋にスタッキング(積み重ねて収納すること)でき、166gと軽量のため持ち運びには非常に便利です。
また注ぎ口が小さめで溢れにくく、お湯がなくなるまで注いでも溢れることがほとんどないので、安心して使えます。
機能性や軽さを重視する方におすすめしたいケトルです。
【スペック】
- 価格:3,630円(税込)
- サイズ:直径15.5×高さ8.1cm
- 重量:166g
- 容量:900ml(実容量800ml)
- 素材:アルミ(内部:テフロンコーティング)
UNIFLAME(ユニフレーム):ケトル700 No.667729
特徴的な取っ手の形が目を引く、人気ブランドユニフレームのケトル。熱を通しやすいステンレス製ですが、取っ手部分に穴が空いていて熱くなりにくいので持つ時も安心です。
また別売りのクッカーにスタッキングでき、持ち運びしやすくなっています。
「しっかりした作りで軽量、注ぎやすくて持ち運びやすい」「おしゃれなデザインで使い込むことで味が出る」のがメリットです。
機能性・デザイン性ともに高いケトルなので、品薄になりやすい人気商品。機能性やデザイン、品質の高さを重視する方には特におすすめです。
【スペック】
- 価格:3,500円(税込)
- サイズ:Φ14.7×7.1cm
- 重量:163g
- 容量:700ml(適正容量600ml)
- 素材:本体/アルミ ハンドル/ステンレス ツマミ/フェノール樹脂
trangia(トランギア):325ケトル 0.6L TR-325
スウェーデンで人気のアルミ製調理器具のメーカー、トランギアのケトル。「小さくて可愛らしいサイズ」「独特な形」が魅力です。
アルミ製で耐久性に優れているので、焚き火の中にそのまま入れて使うのもOK!
水切れが良くて使いやすく、OD缶が入るのでコンパクトに収納可能。トランギアの他の製品に合わせて作られていて、クッカー等とスタッキングできます。
北欧ブランドが好きな方や、個性的な見た目のギアがお好みの方におすすめです。
【スペック】
- 価格:2,530円(税込)
- サイズ:φ13.5×H7.5cm
- 重量:140g
- 容量:600ml
- 素材:アルミ製(無垢)
EAGLE PRODUCTS(イーグルプロダクツ):キャンプファイヤーケトル 0.7L ST200
ノルウェーの人気アウトドアブランド、イーグルプロダクツのケトル。底部分が銅で、側部はステンレスのツートンカラーがおしゃれです。
底が銅製なのは熱伝導率を高めるためで、ステンレスの約25倍の熱伝導率で早くお湯を沸かせます。
ただし特徴的な注ぎ口のためお湯が少し溢れやすいので、コーヒードリップには向きません。
デザイン性重視で、トライポッドに吊るして使いたい方にはおすすめです。
【スペック】
- 価格:8,300円(税込) Amazonより
- サイズ:直径14.5×高さ7.4cm
- 重量:240g
- 容量:700ml
- 素材:ステンレス(底部/銅メッキ)
Fire-Maple(ファイヤーメープル):ANTARCTI ステンレスケトル
ファイヤーメープルは2003年に登場した中国のアウトドアブランド。オリジナル性の高いアイテムで話題になっています。
こちらのケトルは注ぎ口の形状にこだわっていて、注ぎやすくコーヒードリップにも使えます。蓋も外れにくいため、安心して使えます。
低価格なのに注ぎやすく、2〜4人でコーヒーを楽しむには十分な容量のケトルです。コスパ重視の方におすすめです。
【スペック】
- 価格:3,960円(税込)
- サイズ:Φ152 x 106mm
- 重量:295g
- 容量:1000ml
- 素材:ステンレス
キャンプ用ケトルとセットで使いたいおすすめアイテム
キャンプ用のケトルには、一緒に使うことでよりキャンプが快適になるアイテムがあります。
キャンプでの調理やコーヒータイムをもっと楽しくできるアイテムと、その使い方をご紹介していきます。
「ノズル」があるとコーヒーを淹れやすくなる
お湯がこぼれやすい注ぎ口のケトルは、ノズルをつければお湯がこぼれにくくなります。
ケトルの注ぎ口の径に合ったノズルを探してみましょう。「ドリップノズル」「ケトル用ノズル」といった商品名で販売されています。
関連記事:美味しいコーヒー豆のお店「おひさま堂」を登録者13万人の僕がおすすめします
「着火剤」があると初心者でも火起こししやすくなる
着火剤があれば火起こしの時間が短くなります。
特に雨の日は湿度が高く、火を起こしづらくなります。着火剤を使って、効率よく火を起こしましょう。
関連記事:固形&ジェル着火剤おすすめ8選!キャンプ・アウトドアで人気なのは?
「シングルバーナー」があると火を起こさなくても使える
焚火や炭火でお湯を沸かすのも良いですが、湯沸かしだけが目的なら火力が安定しているシングルバーナーがおすすめです。
焚火や炭火は火を起こすのに時間がかかってしまいます。
特に底が広いやかん型のケトルは、シングルバーナーとの相性が良いのでおすすめです。
関連記事:シングルバーナーおすすめ7選!初心者でもおしゃれにアウトドアを楽しめる
「耐熱グローブ」があれば熱々のケトルも安全に持てる
耐熱グローブがあれば、熱くなった取っ手を火傷の心配なく持てます。
耐熱グローブは焚火や調理時にも活躍するので、1つ持っておくと様々なキャンプシーンで活躍します。
関連記事:焚き火・アウトドア用革手袋!耐熱耐火レザーグローブ4種の比較レビュー
キャンプ用ケトルがあれば冬でも温かい料理やコーヒーが楽しめる
キャンプではコーヒーを飲んだり、インスタント食品を食べる機会が増えます。ケトルはお湯をすぐに沸かしたいときに便利なアイテムです。
本記事を参考に自分のキャンプスタイルに合ったケトルを選んで、快適なキャンプを楽しんでくださいね!