今回は、大人気企画「キャンプ道具ベスト10」をお送りします。
アウトドア歴20年のベテランキャンパーさんに、本当に買ってよかったギアを選んでもらいましたよ!
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目次
キャンパーさん紹介
今回キャンプ道具を紹介してくださるのは、アウトドア歴20年BESSの家ユーザーのHFJさん。
キャンプのみならず、登山・カヌー・シーカヤックもやっているそうです。どんなギアが登場するのか楽しみですね!!
キャンプ道具ベスト10
第10位 : 防水バッグ【SEAL LINE】DRY BAG
まず第10位は、『SEAL LINE DRY BAG』です。
カヤック用の防水バックで、生地がとても頑丈。
使い方は簡単!
中に荷物を入れて、口の部分を3回折り込むだけ。
最後にバックルをとめれば、もう海に投げ込んだとしても、中の荷物は濡れません!!
3回折り込んだことによって、空気が逃げる隙間すらなくなっているんです。
作っているメーカーは、SEAL LINE。聞きなれない人も多いと思いますが、防水バックを専門にしているアメリカのメーカーです。
ものすごく頑丈な作りなので、カヤックをやる人御用達なんだそうですよ。
気になるお値段はサイズによって違いますが、30Lだと約4500円ほど。
それなりの金額はしますが、機能がとても良いので納得の価格です。カラーバリエーションも豊富で、HFJさんは3色のバックを持っていますね。
中でも一番長く使っているのがこちら。なんと10年使って、まだまだ現役なんだとか!
カヤックを始めたときに購入して、今でも洋服とかはまったく濡れないそうです。
通販で似たものが980円で売っていたりするそうですが、こんなに長くは使えないそうです。というか一発で壊れてしまうんだとか。
一発980円と10年以上持つ4500円。SEAL LINEを買ったほうがお得です!
HFJさんがカヤックのときに入れることが多いのは、洋服やバッテリーなどの濡れたら絶対に困るもの。バッテリーは海に落としたら、一瞬でおジャンになりますからね(笑)
ここまで見て「海に行かないから自分は使わないな」と思った方いませんか?
実はこのバック、キャンプでも登山でも役に立つんですよ!!
登山やキャンプでいれるのは『寝袋』です。
濡れたり湿ったりしたら困る寝袋を防水バックの中に入れておけば、どんな大雨でも絶対に濡れることはないので安心です。これならその辺に置いても大丈夫ですね。
寝袋以外の荷物も、防水バックに小分けしてザックに入れておけば、登山の途中で雨に降られても気にしなくて済みます。
ザックカバーをかける必要がないですし、それより確実に防水も可能です。
冬だと荷物がかさばってザックに入りきらない…そんなときには防水バックに衣類などを入れて、ザックの上に乗せるそうですよ。
ちなみにカラーとサイズのバリエーションも豊富ですが、素材にもバリエーションがあります。今まで紹介してたのが”硬く熱い生地”、そして画像のものは”柔らかく薄い生地”です。
柔らかく薄いものは強度は劣ります。しかし防水性能は高いかつ重さが軽いので、登山などライトな装備を求める人におすすめです。
使い方はさきほどと一緒で、3回折り込んでバックルを止めるだけです。
第9位 : アーミーナイフ【VICTORINOX】アウトライダーBX
続いて第9位は、『VICTORINOX アウトライダーBX』です。
スイスアーミーナイフの軍用のタイプ。持ち手が真っ赤な「キャンプ用ナイフ」も同じメーカーから出ていますが、軍用を購入したそうです。
その特徴は”刃が長い”こと。キャンプ用よりも刃が長く、キャンプ以外にもカヤックや登山など、オールラウンドに活躍してくれます。
スイスアーミーナイフなので、ナイフ以外にも色んなツールがついています。
HFJさんが一番重宝してるのは、ドライバー。
冬山に行くときに、アイゼンの調節で活躍するそうです。素手だと、どうにもなりませんからね。
ナイフやドライバー以外には、プライヤーやノコギリなんかもついています。そして一番使う頻度が多い??ワインオープナーも完備(笑)
第8位 : バーナー【SOTO】AMICUS SOD-320
第8位は、『SOTO AMICUS SOD-320』です。
SOTOのバーナーの中で、一番安価な4800円+税で買える商品ですね。
その特徴は、まず”とても小さい”こと。
ポケットサイズなので荷物としてかさばることもないですし、重さもとてもライトです。
もうひとつの特徴は、”火力が強い”ことです。
安くコンパクトなので「火力はそんなに強くないのかな」と思われがちですが、すごく強いそう。
使い方は、たたまれている五徳を開いて、OD缶に取り付けるだけ。あとは、着火すればすぐに使うことができます。
HFJさんは、登山やソロキャンプのときにAMICUSを持っていくそうです。ソロならこれひとつで十分。
ちなみにAMICUSには、クッカーとセットになった『SOTO アミカスクッカーコンボ SOD-320CC』があります。
別々で買うと8000円くらいするものが、セットで7000円をきりますから、とてもお得です。
HFJさんが登山に行くときには、クッカーそのままでは大きすぎるので、上の部分だけ持ってて調理するそうですよ。
第7位 : 水筒【EVERNEW】ウォーターキャリー2L
第7位は、『 EVERNEW ウォーターキャリー2L』です。
こちらは水筒で、1個あたり2Lの貯水が可能。夏には2Lを2つ、合計4Lを持っていくそうです。
使わないときには、とてもコンパクトにまとめることができます。折りたたんで紐で留めれば、カバンに差し込んでおける小ささになります。
気になるお値段は、なんと980円。非常にお安いです。サイズは2Lのほかに、Amazonだと1.5Lや900mlなどもあります。
ただし、大きいサイズがないので「もっと水を持っていきたい!」という方におすすめなのが、MSRからでてるウォーターバックです。これひとつに4L入ります。
かなり頑丈です。7年の使用で海に投げたり、砂浜を引きずったりしましたがまったく壊れてないそうです。
キャンプに持っていく際には、吊るしておくと手を洗うときに便利なんだとか。色々と応用がきくのも良いところですね。
第6位 : タープ【Naturehike】Ultra Light Tarp
第6位は、『Naturehike Ultra Light Tarp』です。
2人用のタープで、3000円ほどで購入できたそう。
「ウルトラライト」という名のとおり、かなり軽量です。
持ち運びが楽なのはもちろん、設営も簡単なんだそう。一人で仮止めした状態でパッと持ち上げて、反対側とかも交互にやれば1人でも設営可能です。
タープの大きさは2.7m×2.7mくらい。ソロでやるんだったら十分な大きさです。
第5位 : ライフジャケット【Palm】Kaikoura
さぁ、半分を超えました!第5位は、『Palm Kaikoura』です。
こちらはライフジャケット(別名:PFD)ですね。HFJさんはカヌーやカヤックなど、水上にでることが多いので、そのときの必需品になります。
沖など水深が深いところでは、もし落ちてしまったときにライフジャケットが無かったら沈んでしまいます….。
でもライフジャケットを着ていれば、上半身は必ず浮きます。
なぜイギリスのPalm製を選んだかというと、ほかとは違い珍しいからだったそうです。
ロングツーリング、長距離用といわれてるもので、面白いのが背中にポケットがついている点。
ここにハイドレーションを入れてチューブを出せば、水がチューブから飲めるようになっています。
HFJさんが持ってるのは、「キャメルバック」という有名メーカーのハイドレーションです。
登山用のザックでは、背中にハイドレーションをしまうポケットがよくありますよね。
ただ、カヤック用でついてるものは、なかなかないんだとか。そういう意味でもおすすめです。
背中以外に、ポケットは4つ。
あと、ハンドウォーマーなるものがついています。裏地がフリースになっていて、手を温められるそうですよ。
ナイフホルダーもついています。
HFJさんはポケットにしまえる小さいナイフを持ち歩きますが、ロープを切るレスキューナイフなどはホルダーにつける人も多いそうです。
ちなみに、国内を中心にカヤックをされているHFJさんですが、今まで行ってよかった所は『知床半島』。
去年と今年の2回、知床エクスペディションというツアーで行ったそうです。カヤックをしたり、1週間ぶっ続けでキャンプ。
食料は1週間分持ち込んで、水は沢の水を消毒して飲む。もう「THEアウトドア」ですね。
知床半島の良いポイントは「何もないところ(笑)」。
道路がなく、人家もなく、携帯の電波もない。自然を堪能できるというわけですね。
ただし、北海道は凶暴で大きなヒグマがいますから、ガイドさんには「単独行動はやめたほうがいい」と言われたそう。知床半島に行くときには、複数で音をだしながらゆっくり歩きましょう。
第4位 : ザック【FREELIGHT】S50tifwf
第4位は、『FREELIGHT S50tifwf』です。
FREELIGHTという千葉県のガレージメーカーのスピンザックで、容量は55Lとかなり大きいです。
それでいてウルトラライトなので重量が600g!!めちゃくちゃ軽い。
背中部分にはチタンフレームが入っており、かなり荷物を入れてもザックが歪みません。この軽さと強度があるので、登山や縦走のときに持っていくそうです。
サイズは、55Lタイプと35Lタイプがあります。
お値段は55Lが5万円ほど。それなりに値段がしますが、千葉県にあるメーカーで修理をしてもらえるオプションがあるので、むしろ安いくらいかも知れませんね。
以前はよくあるアタックザックを使っていたそうなんですが、単体で1.4~1.5kgあります。頑丈な分厚い生地を使っているので、重くなるのはしょうがないことですが、軽い方がいいですよね。
そこでウルトラライト系のザックを探し始めたそうです。ただこの系統にテントや寝袋を入れる人は少ない。
そしてすべての装備を入れてテント泊をできるような、「50L以上のモデルがそもそも無い」という状況でした。
そこで出会えたのがFREELIGHT!
求めていたウルトラライト・ヨットの帆の生地で強度も高い・55Lで寝袋、テント、食料を持ち運べる。ニーズを完璧に満たしてくれてる最高のザックと運命の出会いを果たしました。
第3位 :テント【 X-adventure】TrexDome 1
いよいよTOP3です。第3位は、『X-adventure TrexDome』。
X-adventureという、ゼビオスポーツのプライベートブランドが出している、ソロ用のテントになります。
重さは1.5kgとそこそこ軽く、登山などに向いていますね。耐久性も高く、5年ほど使っているそうですが、故障などの不具合は無いそうです。
特徴的なのは、その居住性の高さ。収納するとコンパクトなのに、ちゃんとダブルウォールでフライシートが地面までしっかりカバーしてくれます。
雨にも強く、大雨に何度も打たれてるそうですが、中が濡れたことは無いそうですよ!
天井も高く、狭いですが靴をおけるくらいの前室もあります。
第2位 : テント【MSR】SKINNY ONE
第2位はこれまたソロ用テント、『MSR SKINNY ONE』です。
とても面白い形のテントで、なんとチューブ型のシングルウォール。この形が「おしゃれでかっこいい」と気に入ってるそうですよ。
ポールを2本通して、前後でテンションをかけて立ち上げています。トンネル型に近いかもしれませんね。
形以外の特徴は、通気性が良いこと。チューブの両端の壁がメッシュになっているので、嫌でも風が入ってきます。
冬は寒くて寒くて、使えないそう。適しているのは、暑い夏や秋口ごろまでですね。
第1位 :テント【ARAI】TENT ライズ1
栄えある第1位は、『ARAI TENT ライズ1』です。
なんと、TOP3すべてでソロ用テントがランクインしました。
その重さはなんと980g。収納すると、かなりコンパクトにまとまります。
HFJさんは、冬の登山用のテントとして使っているそう。
冬山は、アイゼンやピッケルなどで重装備になるため、「テントの重量を軽くしたい!」というときに見つけました。
特徴としては、シングルドームだけど完全に密閉されてること。通気性をなくしているので、真冬に向いています。
そして、設営がとてもラク!!
冬の山以外に、標高2000m以上に行くときにもおすすめなんだそう。
2000m以上なら、夏でもそんなに暑いことはなく、夜も冷え込むのでライズ1でもいいそうです。
ベスト10を終えての感想
HFJさんは、登山やカヤックなど色んなアウトドアをされてるので、キャンプを中心の方とは道具選びの基準が違っていて、新鮮でしたね。
軽量性を重視したり、雪山などより過酷な環境で使える道具についてのお話を聞けて、とても参考になりました。
HFJさんのおすすめスポット紹介
最後に、アウトドア歴20年のHFJさんが今まで行った山やキャンプ場の中で、どこが一番お勧めなのか聞いてみました!
HFJさんおすすめの山は「北岳」
今まで行った山で、一番良かったのは”北岳”なんだそうです。
北岳は、山梨県南アルプス市にある日本第2位の標高(3193m)の山です。
天気がいい日にはものすごい眺めで、綺麗な稜線が見えるそうですよ。
HFJさんは夏に北岳に行って、2泊したそうです。そのときに持って行ったのは、第2位で紹介したMSRのテント。
1位のARAI TENTをまだ持っておらず、標高3000mでは寒くて寒くてしょうがなかったそうです(笑)
HFJさんおすすめのキャンプ場は「青森県 竜飛崎」
タナが星空好きということで、星空が綺麗なキャンプ場も聞いてみました。
HFJさんのおすすめは”青森県 竜飛崎”です。
夏によく、青森にキャンプへ行くそうなんですが、竜飛崎は空気が綺麗なんだとか。それで、とても星が綺麗に見えるそうです。
竜飛崎にはキャンプ場がたくさんあるそうなので、気になる方はぜひ一度行ってみてはどうでしょうか?
おわりに
今回は、アウトドア歴20年のHFJさんのキャンプ道具ベスト10をお聞きしました。
普段見れない道具や、聞けないようなお話を聞けてとても楽しかったです。
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