今回は、初心者向けに焚き火の火付けの仕方を解説します。
キャンプ初心者の方、今からキャンプを始めようかなという方にもぜひ覚えてほしい、安全な火付け方法。
「インストラクターとはなんぞや」と思うかもしれませんが、今回のような教育キャンプだったり、安全にキャンプをするというのを心がけて、キャンプを楽しむことを伝えるのがインストラクターです。
初心者の方にも、分かりやすくキャンプの楽しさを伝えたいと思います。
▼今回のインストラクターの火付け講習の取材動画はこちらをチェック!
目次
ステップ①焚き火の準備
それでは焚き火の準備を始めていきます!
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薪は、大きく分けて
- 針葉樹(しんようじゅ):燃えやすく、火付けに適している
- 広葉樹(こうようじゅ):火持ちが良いのが特徴
の2種類ありますので、詳しく解説してきます。
針葉樹
針葉樹は薪割りがしやすいのが特徴で、簡単に鉈や斧でカンカンと割れます。
広葉樹
広葉樹の薪割りは力が必要になります。火が安定してきた時に広葉樹の薪を入れるのが一番おすすめです。
重さですが、広葉樹の方が針葉樹より少し重たくずっしりとしているのが特徴です。
針葉樹の薪は、中がちょっと空洞になっているイメージで、空気が入りやすいく火が付きやすいです。
薪を購入するときは、針葉樹と広葉樹の両方を買うのがベストになります。
ステップ②薪割り
早速、薪割りからやっていきましょう。
今回は、鉈(なた)を使って薪割りをしていきたいと思います。
初心者の方は、斧を振りかざして薪を割るというイメージが多いかと思います。また、小さな薪であれば、鉈やナイフでバトニングという方法もありますが、今回は鉈を使って薪割りをしていきたいと思います!
薪割り台ですが、平らなものや安定したものを使うのがおすすめですが、今回は薪で代用しています。
石や岩を薪割り台として利用する方もいますが、石だと薪を割ってる最中に刃こぼれの原因になるので、木製の物を薪割り台にしましょう!
薪割りですが、振り下ろすというイメージがありますが、手にケガをしてしまうこともあり危険です。
丸太だと振りかざしたほうが良いですが、この程度の小さい薪だと、最初に刃を薪に刺してしまいます。
ステップ③火付け
火付けには適した薪のサイズがあり、
- 割り箸サイズ
- ごぼうサイズ
- にんじんサイズ
- 大根サイズ
が必要ですので、薪割りの段階で準備しておきましょう。
一番最初は、割り箸サイズの細い薪に火を付けて、どんどん火を大きくします。
※今回はタナ山で直火がOKのため、小さい焚き火シートを敷いていますが、キャンプ場ではしっかり余裕を持った焚き火シートを敷いてください。
今回は、火付けの火の燃料はマッチでやります。
麻紐を使うと、火が付きやすくなるのでおすすめです。
麻紐は先を解いてどんどんと表面積を広くしていくと、火が付きやすいので覚えておきましょう。
まずは、割り箸サイズの薪を組んでいきます。
火が付くには、
- 熱
- 酸素
- 燃料
の3要素が必要になってきます。
しっかりと空気も入れることが大事になるので、空洞を作る形もコツになります。
マッチですが、火元を下に向けて少し手の方に近づけると、火は上の方に行く習性があるので、大きくなります。
このまま下の方に火のついたマッチを入れ、麻紐に着火します。
酸素が多すぎると火が消えてしまうので、少しの間は放置しましょう。
焚き火はじっくりと焦らずやることが大切です。
だんだん火が大きくなるので、ここで割り箸サイズの薪を入れていきます。
細かく細かく薪を入れていってください。
この時点で火付けが完了したと思うかもしれませんが、ここがゴールではありません。
焚き火は、火が安定してゴールになるので、ここからがスタートだと思ってください。
徐々に薪を加えていきます。
最初は、長い薪よりも細くて短い薪の方が燃えやすいので、そのような薪を入れてください。
火が付いたと言ってありがちなのが、ここからどんどんと薪を入れてしまうこと。しっかり1本ずつ入れていくと、火が安定して大きくなります。
火付けには、結構な量の薪が必要になります!後で火が付かなくなった時に、追加で薪を準備する必要があります。
最初に割り箸サイズのものを多めに作っておくと、薪が切れて火が安定しなくなることを避けられるので、予め準備しておいてください。
割り箸サイズ→ごぼうサイズ→にんじんサイズ→大根サイズと、だんだん薪のサイズを大きくしていくのがポイントです。
まとめ
以上で、キャンプインストラクターによる火付け講習は終わりです。
焚き火を見ながらリラックスするのも良し、料理するのも良し!存分にキャンプを楽しんでください。
焚き火の後は、片付けを忘れずに!灰の処分はキャンプ場の方針に従い行いましょう。
今回使用した焚き火台はこちら▶【焚火台マクライト】
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