キャンプに欠かせないアイテム「焚き火台」。BUNDOK(バンドック)の「焚き火LOTUS(ロータス)」は、見た目がかなりカッコいいだけではなく、軽量かつコンパクトな持ち運びしやすい焚き火台です。
軽くかさばらないためソロキャンプをはじめ少人数でのキャンプや、バイクでのツーリングキャンプなどにもってこいのアイテムです。
とはいえ「使い心地がわからない」「実際に使用している様子が知りたい」と思われる方が多いはず。
組み立てや持ち運び、調理、焚き火のしやすさなど、様々な点からレビューしていくので、1万円以下で購入できる良コスパの焚き火台をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
BUNDOK(バンドック)「焚き火LOTUS(ロータス)」とは?
「バンドック」はアウトドアブランドの聖地、新潟県燕三条に本社を置くアウトドアブランドです。より手軽に快適なアウトドアライフを楽しんでもらえるよう、リーズナブルな価格設定で使いやすい製品を送り出しています。
バンドックの「焚き火ロータス」は、2020年末に発売開始。
公式ページには「コンパクトで軽量、組立、持ち運び簡単」「焚き火はもちろん、網焼き、鉄板やケトル、ダッチオーブンなども置ける安定感」と記載されています。
実際に使ってみて公式アナウンス通りに「軽量」「組み立て・持ち運びが簡単」「調理中に安定する」のかレビューします。
【スペック】
- 価格:7,700円(税込)
- 組立サイズ:37×37×高さ31㎝
- 収納サイズ:33×24×3㎝
- 重量:1㎏
- 付属品:収納ケース
- 材質:ステンレス鋼
- 公式URL:https://kawase-net.jp/products/post-13908/
バンドック焚き火ロータスをレビュー!外観や特徴など
バンドックの「焚き火ロータス」の外観はかなり個性的で、他ブランドの焚き火台で似ているものが見当たりません。
また脚は通常の焚き火台の脚を逆さにしたようなデザインで、オリジナリティがあります。極めつけは焚き火台の半分だけ覆う網で、他に見たことがない三角形です。
見た目はかなりオシャレですが、少々華奢な印象を受けます。本当に重い調理器具を置いて調理できるでしょうか。
バンドック焚き火ロータスの組み立て方
バンドックの「焚き火ロータス」の部品は、全部で4つです。
- 4枚連結したプレート
- 脚(ボトムフレーム)
- 五徳(トップフレーム)
- 網
- 隣同士のプレートを組み合わせる
- 4枚目のプレートの穴に、1枚目のプレーㇳのネジを引っかける
- 脚(ボトムフレーム)を十字に広げる
- プレートの穴に脚を通す
- 五徳を十字に広げる
- プレートの上から出ている脚に、五徳をハメる
- 五徳の上に網を置いて完成
箱にも組み立て方がイラストで描かれています。
説明書にも詳しい組立方法が記載されていますが、箱のイラストだけでも充分組み立てられました。
①隣同士のプレートを組み合わせる
4枚目まで爪を引っかけて組み合わせます。
②4枚目のプレートの穴に1枚目のプレーㇳのネジを引っかける
4枚目のプレートに付いているネジを、1枚目の穴に入れてスライドさせロックします。
裏側から爪の部分を見ると、風車のような形になります。
③脚(ボトムフレーム)を十字に広げる
脚(ボトムフレーム)の連結部分を下にして、十字に広げます。
④プレートの穴に脚を通す
プレートの四隅の穴に、脚(ボトムフレーム)の上部を通します。
⑤五徳を十字に広げる
⑥プレートの上から出ている脚に五徳をハメる
プレートから突き出ている脚(ボトムフレーム)の上部に、五徳(トップフレーム)をハメていきます。
⑦五徳の上に網を置いて完成
最後に五徳(トップフレーム)に引っかける感じで網を置けば完成です。
今回は小5と中2の子供たちが説明書を見ながら、サクサクと3分くらいで組み立て完成。子供でも特に難しくなかったようです。
ただし「不思議な形なので、説明書がないと無理!」とのことでした。
コンパクトサイズなので、ソロ・デュオキャンプ用の焚き火台かと思いきや、組み立てると意外と大きさがあります。グループ・ファミリーキャンプでも充分使えそうです。
バンドック焚き火ロータスの気になる点
バンドック焚き火ロータスを使ってみて、気になる点がいくつかありました。
繊細なので組み立てる時に壊れないか不安
最初からプレートが4枚連結していますが、それぞれを繋いでいるのはネジ1本です。そのため「力を入れ過ぎたら壊れるのでは」と不安になります。
プレート同士を爪で引っかける作業は、少しコツが必要と感じました。
もちろん簡単に壊れることはありません。
何度もやっているうちにコツを掴み、力を入れずにプレートをハメられるようになりました。
プレートで手を切りそうで怖い
プレートが薄いので、組み立てる際に「プレートの爪で手を切るのではないか」と不安になりました。
特に慣れるまでは力が入るので、注意が必要です。
網が片側だけなので調理器具を置くとバランスが崩れないか不安
調理器具を置いたり、何か焼いたりするのに使う網は、焚火台の半分しか覆っていません。そのため重い調理器具を置いたら、バランスを崩して焚き火台ごと倒れるのではと不安を感じました。
しかし実際に網の上に調理器具を置いたところ、全くバランスが傾くことはなく、安定した状態で調理できました。
また後ほど大鍋で検証しますが、大きい調理器具は小さい調理器具と違い、五徳の中心に置いても隙間から落ちません。
ただし脚(ボトムフレーム)が細いので、デコボコな地面に置けばグラグラします。焚き火台を置く前に、地面の石などを取り除き平らにしましょう。
脚や五徳の畳み方を間違えやすい
脚(ボトムフレーム)や五徳(トップフレーム)は畳むと4本のパイプが揃い、スッキリ収納できます。しかし正しい方向にパイプを動かさないと、4本が揃わず収納ケースに入らなくなります。
構造をよく見ながら畳めば綺麗に収まるのですが、適当に畳むと上手くいかない場合がありました。
再度十字に広げて、畳み直すと上手く畳めるはずです。
一番上の1本がこれ以上全く動かないので「壊した!」と焦りました。
正解は下の3本を動かすことでした。
動かし方によっては、2本が違う方向を向いてしまうこともあります。
でも正しい方向に動かせば、必ず畳めます。くれぐれも力づくで畳もうとしないでください。
バンドック焚き火ロータスのおすすめポイント
見た目がカッコよくて、組み立てが簡単なバンドックの「焚き火ロータス」。実際に使ってみると、さらにおすすめポイントありました。
大きな薪がそのまま入れられる
バンドックの「焚き火ロータス」は側面が囲まれていないので、大きな薪をバンバン入れられます。
よくあるグリル型の焚き火台は側面が囲まれており、大きな薪がそのまま入らない場合がありますが、焚き火ロータスは大きな薪も問題ありません。
この日は最高気温が1度とかなり寒く、雪も降っていました。でも強い火力で暖が取れたので、さほど寒さを感じずに過ごせました。
焚き火で調理できる
バンドックの「焚き火ロータス」は、焚き木を置くプレートから五徳(トップフレーム)が立ち上がっているデザインです。薪を置くプレートと五徳に距離があり、薪をたくさん入れられるので焚き火での調理に適しています。
多くのグリル型の焚き火台は、大きな薪を入れると薪が上部からはみ出ます。
しかしバンドックの「焚き火ロータス」は側面が囲まれてないので、わざわざ五徳や網を外すことなく、横から大きな薪を簡単に補給可能です。大きな薪を燃やすと火力が強まるので、お湯も短時間で沸かせます。
この日作ったインスタントラーメンも、かなり調理時間が短く済みました。
軽量で収納サイズがコンパクト
バンドックの「焚き火ロータス」は折り畳むと、33×24×3㎝のコンパクトサイズです。
収納ケース付きで、バックパックにすっぽり入り、持ち運びも楽。
以前に我が家で使っていた焚き火台より、かなり迫力ある焚き火を楽しめる「焚き火ロータス」。しかし収納サイズはより小さく、重さもより軽量です。
バンドック焚き火ロータスの五徳の耐荷重量を検証
焚き火ロータスの五徳の耐荷重は、公式ページや取扱説明書に記載がありません。ただし「ダッチオーブンも使える」と記載があります。
バンドックで販売しているダッチオーブンは約5㎏なので、5㎏以上も耐えられるということでしょうか。
約3㎏の重さになりましたが、安定した状態で調理できました。
さらに耐荷重を詳しく検証
家に帰ってから、耐荷重をさらに詳しく検証。直径25㎝の大きな鍋に水を入れ、総計6㎏にして「焚き火ロータス」に置いてみました。
結果グラつくことなく鍋が置けました。
大きな鍋は五徳の隙間から落ちないので、焚き火台の中心に置けます。
公式ページや取扱説明書に書かれていた通り、5㎏のダッチオーブンでも問題なく調理できるのではないでしょうか。
バンドック焚き火ロータスの焼き網のサイズはどれくらい?
焚き火ロータスの網の面積は、三角形なので底辺40×高さ20÷2=400で約400㎠。1辺20㎝の正方形の網と同じ面積です。
ソロ・デュオキャンプのBBQにぴったり!
約10㎝の大き目の牛タンを置くと、上の写真のようになりました。
ソロやデュオキャンプでBBQするには、丁度いいサイズ感です。ただし大人数のファミリーやグループキャンプのBBQでは、物足りないサイズともいえます。
グループキャンプならサブのコンロに
グループキャンプのBBQにはちょっと物足りない、バンドックの「焚き火ロータス」の網。しかしケトルでコーヒーを入れたり、鍋で煮込料理を作ったりするには、とても使いやすい焚火台です。
今回はインスタントラーメンを4人分作りました。使ったクッカーは直径21cmの大きめサイズでしたが、問題なく置けました。
バンドック焚き火ロータスに使えるロストルのサイズは?
ロストルとは、焚き火台の底に敷く金属製の網のこと。燃料の下に空気が入るので、火が燃えやすくなります。
上の写真はバンドック焚き火ロータスに、我が家のミニ焚き火台のロストルを置いたものです。一辺10㎝のロストルでは「空気の層が充分に作れない」と感じました。
しかしバンドックの「焚き火ロータス」は、薪を置くプレートの底が平らではないので、長めの薪を置くと自然と空気の入るスペースができます。そのためロストルを置かなくても、薪がよく燃えました。
最初から炭を使う場合は、炭が底に集まってしまうので、ロストルを使った方が良いでしょう。
バンドック焚き火ロータスは炭火で使える?
バンドックの「焚き火ロータス」の公式ページには「薪以外は使わないでください」と記載があります。
しかし取扱説明書では「木炭、チャコールブリケット、薪等を使用してください」という記載です。
木炭も問題なく使えましたが、薪よりもサイズが小さいために、火から五徳や網までの距離が離れ過ぎてしまいます。
ホットサンドメーカーでホットサンドを焼いたのですが、普段よりかなり時間がかかってしまいました。
バンドックの「焚き火ロータス」はカッコイイだけでなく使い勝手抜群のコスパ最強焚き火台
最初は見た目のカッコよさから気に入った、バンドックの焚き火ロータス。実際に使ってみて、使い勝手の良さに驚かされました。
迫力ある焚き火を楽しめて、調理もいろいろでき、軽量でコンパクト。現時点では文句の付けようがない焚き火台でした。
強いて不安な面をいえば、繊細な作りなので「耐久性はどうか?」というところです。長く使い続けていくと、その辺も分かってくるでしょう。
Amazonなどでは、かなり価格が抑えられて販売されています。まさにコスパ最強の焚き火台といっても過言ではありません。
バンドック焚き火ロータスが気になる方は、Amazonやアウトドアショップなどでぜひチェックしてみてくださいね。
【この記事を書いた人】
TOKYO CRAFTSでは軽量&コンパクトな焚き火台、マクライトを販売中。
あわせてチェックしてみてください。