山林売買のために重要なことは、お金の流れを理解するという部分です。購入する場合でも売却する場合でも、とにかく価格を知る必要があります。売却する価格を知らないまま手続きをすると、正しい金額で売れない可能性があるほか、多くの問題が生じてしまうでしょう。
この記事では、山林売買の査定についてまとめました。また山林売買の際に検討する要素についても解説します。
目次
山林を売買する前には様々な検討が必要!どんなことを検討すべき?
山林はただ仲介して売却するのではありません。仲介業者選びも重要になりますが、事前に査定をしっかり取っておくのも重要です。
また山林は売買の際に、適切な価格を知る必要があります。なぜなら妥当な売買価格を知らなければ、間違った価格を提示する可能性が高いからです。明らかに高いと判断される価格を提示してしまうと、購入する人がいなくなるでしょう。一方で提示価格が安いと、売却する側が利益を得られなくなってしまいます。
これから山林を売買したいと考えているなら、売却する前に必要な要素を検討するのが大きなポイントです。売買に必要な情報を多数手に入れる対応を取り、安心して山林を売買できる状況を作っておきましょう。
山林を売買する前に検討する5つの要素とは?売買前は入念に確認しよう
山林を売買する際に検討する要素は5つあります。その内容は以下の通りです。
- 仲介業者の選定
- 売却する土地の確認
- 売却価格の設定
- 売買サイトの利用判断
- 売買が進まない時の対応
山林の売買には上記の情報を手に入れ、しっかりと活用していく必要があります。また売買する際の業者選定は個人で決めなくてはなりません。面倒と思わず、入念に対応していきましょう。
ここからは、山林を売買する際に検討する要素について詳しく説明します。
仲介業者の選定
まずは山林売買のために、仲介業者の選定が必要となります。仲介業者を決めないまま売買を行うのは基本的に難しくなっており、ほぼ成功しません。現状だと個人売買は実現しない傾向が多くなっていますので、必ず仲介してくれる業者を見つけてください。
仲介してくれる業者は、まず近所にある不動産業者へ相談すると良いでしょう。不動産業者はある程度の土地であれば、売買に応じてくれます。また山林に詳しい人へ相談したい場合、森林組合に話を持っていっても良いかもしれません。
どのような場合でも、査定を取るために必要なのは仲介業者です。しっかりと仲介できる状況を作り上げる必要があるでしょう。
売却する土地の確認
売却する土地については、どこまでが売れるものか確認しておく必要があります。
土地の区分はある程度決められていますが、山林については明確なラインがわからない問題も発生しやすいです。そのためどのラインで売却してもいいのか、判断できない傾向があります。こうした問題を解決するためには、売却する土地の状況を細かく確認しなくてはならないのです。
どこまで売却できるラインに該当しているのか、そして売却できる土地の中に危険な部分が存在しないかを確認しなくてはなりません。ただし現実は仲介業者を決めて、査定を取る際にある程度の情報がわかるケースも多くなっています。
売却価格の設定
山林を売却する際に価格を設定しなければなりませんが、事前に査定を取っておく必要があります。
査定を取って提示された金額を元にし、どれくらいの金額で売却するか決める流れです。ただし売却価格を高くしたくても、実際には山林という土地の状況から、あまり高く売れない傾向があります。
場合によっては、思っていた価格の半分程度しか提示されないケースも多いです。また売却価格が高くなっていたとしても、実は土地の広さがかなり影響しています。例えば1平方メートル単位で見てみると、かなり安くなっている場合もあるのです。適正な価格で売却するためには、詳細な価格までしっかり見ておく必要があるでしょう。
最終的には査定の金額からどれくらいの数字が望ましいのか、しっかり検討してください。
売買サイトの利用判断
売買サイトを利用して、少しでも早く山林を処分できないか検討していく必要もあります。
この売買サイトというのは、山林の売買を加速するために設けられているサイトです。売却したい人が情報をアップし、購入したい人がその土地を見て購入する形になります。近年はネットを活用している売買が多くなっていることから、少しずつ認知度と信頼性が高くなっている状態です。そのため売買サイトを利用するかどうか、事前に判断する必要があります。
特に注意したいところで、売買サイトの質を見るのも大切です。売買に適しているサイトは手軽なので、多くの人が利用したいと考えているでしょう。しかし本当に売買しても大丈夫なのか、判断できないような怪しいところもあります。口コミやSNSの情報を総合的に集め、事前に適切な売買ができるサイトを見つけておきましょう。
また不動産業者の仲介だけで売買可能と判断できる状況であれば、売買サイトを利用しなくても良いです。
売買が進まない時の対応
なかなか売買が進まない時の対応についても検討しなくてはなりません。
山林を保有している人は、山林が売れない時は価格を下げる、またはより多くの媒体で宣伝するといった対応が必要になります。
少しでも売買しやすい状況を作り上げておかないと、山林というのはなかなか売れません。少しでも売れるための対策を取っていくのです。
売買が進まなくなった場合の対処法は、事前にどう行動するのか予測しておくと良いでしょう。
山林の売買サイトを活用する方法も有効!ただし注意すべき点も確認しておくべき
山林の売買サイトを活用すると、購入希望者が見つかるケースも多くなっています。売買がなかなか実現していない人は、並行してインターネットも活用すると良いでしょう。
なぜなら売買サイトの活用により、様々な人に見てもらえる状況が作られるからです。これまで見てもらえなかった人に山林を見てもらえば、売却できる可能性が高くなります。なかなか売却の成立ができないときは、より多くの人に見てもらうのが重要です。早い段階で山林用の売買サイトを利用することも検討してください。
またサイトを利用して、売却する相手がスムーズに見つかる可能性も高まります。これまで時間がかかってようやく交渉というケースが多かった山林も、購入したい人がスムーズに見つかるケースも増えているのです。短時間での売買にも売却サイトは適している傾向があります。
しかし売買サイトは「値段が安いから」と判断し、適当に購入しようとするケースが増える恐れもあります。また土地を確認しないで購入を検討している人が増えてきているのもあり、後から確認して「全く違う土地だ」と判断され、購入を断られるケースも。多くの情報を提供しなければ、上手にサイトを使えない場合もあります。
なお売買サイトによる売却を検討しない場合でも、山林の売却価格を知るために利用する方法は効率的です。なかなか山林の売買価格が確認できない時は、参考資料として利用する手も検討しましょう。
売買サイトを活用する時の注意点
山林の売買サイトを活用する時は、以下の注意点を守ってください。
- 詳細な説明を記載する
- 山林売買に関わる情報を記載しているか確認
- 山林売買の偽装サイトに注意
特に気をつけたいのは偽装しているサイトです。山林の売買サイトのように見せかけて、実際には個人情報を抜き取るだけのサイトも存在します。間違って利用すると個人情報を不正に利用される恐れがあるため、十分に気をつけてください。
ここからは、山林の売買サイトを利用する際の注意点について詳しく説明します。
詳細な説明を記載する
山林の売買サイトは便利ですが、画像だけでは判断できないことが多数あります。詳細な説明はしっかり記載し、どのような問題を抱えている土地なのか伝えられるようにしましょう。
画像だけでは詳細な情報がわからないため、説明をしっかり見て本当に購入しても大丈夫なのかユーザーが判断してくれます。説明を見ても山林の状況がわからないという方のために、問い合わせの受付でより詳細な情報が聞き出せるよう配慮しておきましょう。
詳細な説明を入れないまま売却サイトに提示しても、内容が不十分と判断されてしまう可能性があります。少しでも売買を加速させるためには、説明の内容は濃くしたほうがいいのです。
山林売買に関わる情報を記載しているか確認
サイト内に売買情報を載せる場合、関連している情報が記載されているか確認しておきましょう。情報不足の場合はサイト側で「売買を目的としていない」と判断する場合もあるので、注意が必要です。
売買に必要な金額や仲介している業者に関連する情報など、山林売買に必要な情報は全て記載するように求められています。もし売買の際に関連する情報が掲載されていないと、購入できないものと判断されて売れない可能性が高いです。
購入者にとっても安心して購入できる土地だけを選びたいですし、怪しいと少しでも判断されれば手を出さないように警戒されてしまいます。
山林売買の偽装サイトに注意
山林売買ができると記載されているものの、偽装しているサイトがいくつか存在します。偽装しているサイトは、個人情報を抜こうとする可能性が高いため利用しないでください。
山林の売買サイトは自治体から許可を取り、サービスを提供しているところが多くなっています。しかし許可を取得していないサイトでも、売買できるような雰囲気を作り出すのは巧妙です。そのためサイトが何らかの許可をもらっていない場合は、偽装サイトである可能性が高くなります。
偽装サイトを利用すると、個人情報や山林に関連する情報を全て抜き取られてしまうので注意です。将来的に大きな問題が生じる可能性があるため、偽装サイトがあるという点と、怪しいサイトは利用しないように心がけましょう。サイトの利用前に許可や評判を確認しておくと安心です。
山林を売買する際は査定を取ること!査定を元に多くの判断を下せる
山林を売買する前の査定は必要不可欠となっており、査定を取らないで売却する方法は非常にリスクが高いです。
査定というのは、山林を売却する際の価格を決める重要な情報となります。現在山林をどれくらいの金額で見ているのか判断できる他、提示された価格であれば売却できるという判断が可能です。
山林の査定を取らなかった場合、売却する際の価格は所有者が勝手に決めることとなります。しかし高すぎる価格を提示しているケースがかなり多いです。また安くして売却すると、次は価格が安すぎて逆に不安視される可能性が高まり、なかなか売れなくなってしまいます。
どうしても山林を売却したいと考えているなら、しっかりと査定を取るようにしてください。適切な範囲で売却できるような状況を作ったほうが、購入希望者が集まりやすくなります。また査定済みであると記載できれば、ユーザーが安心して土地を購入できる要素を増やすことが可能です。
査定は山林売買で非常に重要な情報となっており、この情報がしっかり確認できるかどうかによって売買の難易度も変わっていきます。
山林売買前の査定まとめ
山林売買では、取り入れる際と提供する場合のどちらも情報量を増やしていく必要があります。情報量が少ない状況では売買したいと考えている人が出てこないでしょう。また売りたいと思っても山林に開示できないような怪しい部分があると判断されてしまい、なかなか売却できないという問題も発生しやすくなります。
土地をしっかりと売買したいのであれば、査定をしっかり取ってから手続きを取るようにしてください。また売買サイトを利用して売却するかも、事前に検討したほうが良いでしょう。ただし慎重に検討し、理想的な価格で売却できるか判断するのがベストです。
またタナちゃんねるでは、山林売買にまつわる情報を集めています。使っていないキャンプ場、山林、古屋/古民家など、全国各地で山林を売りたい方の相談を受け付けておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。