山林はなかなか買い手がつかない場合もあります。買い手がつかない場合は、様々な方法を利用して売却できるように調整しましょう。売れないからといって、そのままの状態を放置しているのはよくありません。
この記事では、山林が売れない時の対処法についてまとめました。また売却する際に行うと効果的な取り組みについても解説します。
目次
山林が売れない時は購入してもらえるように売却方法の工夫や変化を加えよう
山林が売れない時は現在の売り方では何も変わらないと判断し、変化を加えなくてはなりません。売れない状態を放置しているようでは、山林を見てくれる人は集まって来ないのです。気持ちを切り替えないと、結果的に売れない状態が続いてしまいます。
まずは必要とされる対策を取り、山林を見てもらえるようにしましょう。そして購入したいと感じてもらえるよう、情報収集や対策を講じる必要があります。個人だけではなく不動産業者を通じて様々な対策を施し、少しでも売却しやすい環境を整えていくのがベストです。
山林が売れない時の具体的な対処法を6つご紹介!少しの工夫で売れる場合も
山林が売れない時は、以下の対策を取ると効果的です。
- 仲介業者を変える
- 仲介業者に相談する
- 売却価格を下げる
- 隣の山林保有者に交渉する
- 土地の調査をしっかり行う
- 自治体への寄付を検討する
上記の対策を取ることにより、山林を売却できる可能性が高まります。ただ売却できる可能性が高くなったと言っても、スピーディーに取引が成立するとは限りません。速やかに処分が必要であれば、売却以外の方法も検討してください。
ここからは、山林が売れない時の対処法について詳しく説明します。
仲介業者を変える
なかなか山林が売却できずに苦労している時は、仲介業者を変える方法があります。
仲介業者は頼りになる存在ですが、業者が山林にあまり強みを持っていない場合は不利です。売却する際の宣伝等がなかなかできずに苦労している場合もあるので、時間がかかりすぎることも。このままの状態では売却できないと感じているなら、仲介業者を変えて依頼する方法もあります。
仲介業者を変更する際の注意点として、これまでに利用した業者よりも査定が下がる可能性を考慮しなくてはなりません。業者を変えるというのは、1から査定を取って売却手続きを進めるというものです。売れる金額が大幅に下る可能性も踏まえて、業者の変更に応じていく必要があるでしょう。
仲介業者に相談する
これまで仲介業者を利用していない人は、仲介業者を利用して売却してください。
仲介業者を利用しないで売却する方法だと、非常に難易度が高くなります。頼りになる人がいないため、自分で売却する相手を探す対応が必要になるのです。個人で相手を探すのは非常に時間がかかってしまい、売却までの時間を長くしてしまうでしょう。
また適切な査定を受けていないこともあり、売却する値段がかなり高くなっている場合もあります。仲介業者を利用すれば、適切な査定を受けることが可能です。そして山林の価格がある程度わかるようになります。なかなか買い手がつかない時は、適切な査定を受けて売却したほうが良いでしょう。
仲介業者を利用しないで山林を売るのは難しいため、効率よく取引を進めるためにも仲介業者を利用してください。身近な不動産業者が対応してくれることも多いため、まずは近所の不動産業者に相談してみるのも手です。そのうえで山林の査定を受け、手続きを進めてください。
売却価格を下げる
山林が売れない場合、売却価格がかなり高くなっている可能性もあります。まずは売却価格が高すぎないかチェックし、高い場合は下げるようにしましょう。
実は山林が売れない問題の1つに、売却する際の価格が非常に高くなっているケースは多いです。高値が続いていると、誰も手を出さない状態が続いてしまいます。山林は他の土地よりも利便性が無いと判断される場合が多く、どうしても価格面では非常に安い金額の提示が多いです。
高く売って相応の利益を出したいと考えている人もいますが、山林を高く売るというのは非常に難しい面があります。地域によっては相当安い値段に下げないと、買い手が付かない問題も発生するでしょう。そのため高額な売却というのは、非常に難しい部分があります。
なかなか売れない時は、とにかく売却価格を下げるようにするのが無難です。高く売りたいという気持ちはわかりますが、売れなければ山林の固定資産税などが発生する期間まで保有した状態となります。そうすると期間が長引けば長引くほど、さらなる損失を作り出す可能性が高いです。手っ取り早く売り、今後発生しうる損失を回避するために価格を下げることは大事なポイントとなるでしょう。
隣の山林保有者に交渉する
なかなか買い手がつかない場合は、隣の山林保有者に交渉して購入してもらう方法もあります。
山林を保有している人に直接相談し、売却するという方法は非常に有効でしょう。なぜなら近しい山林保有者は、土地の状況がわかっているからです。安い値段での売却となる可能性が高いものの管理方法も熟知しており、交渉すれば買い取ってくれる可能性があります。
ここで気をつけたいポイントとして、近所と言っても山林の様子をあまり理解していない人には売却しないほうがいいでしょう。山林を保有しているものの、ただ山を持っているだけで手入れをしていない人もいます。適切に管理をしている人に相談して売却するのです。
山林保有者への売却は、高い値段で売るという観点では利用しづらくなります。しかし速やかに売却するという観点では非常に有効です。売れないと思っている時はぜひ相談してみてください。
土地の調査をしっかり行う
土地の調査を専門家にしっかり行ってもらい、現在の土地が本当に査定通りの価格なのかもう1度判断してもらいましょう。
査定を受けて売却する方法は非常に有効ですが、土地の状態を詳細まで把握していない場合も多いです。そうなると本当の売却価格から離れている状態で売りに出している可能性があります。より詳細な調査を依頼して、本当に提示している価格が適切か判断してもらいましょう。
また山林の状態を細かくチェックすることにより、様々な使い道が可能となる場合があります。するとアピールポイントが増えるので、売却の確率が高まる可能性もあるのです。より多くのユーザーに見てもらうためにも、山林の調査を徹底的に行い、様々なアピールにつなげていきましょう。
自治体への寄付を検討する
どうしても売れない時は、自治体への寄付も検討してください。
自治体では山林を管理してくれる担当部署があるため、土地を寄付という形で受け取ってくれる場合があります。特に山林は放置しているのが危険だと判断しており、自治体で寄付を受け付けてくれる可能性が高いです。
しかし寄付という方法を利用した場合、現金にはならないので売却の利益は得られなくなってしまいます。また寄付をしてしまうと取り戻す方法が難しいため、できれば最終的な判断として残しておくと良いです。本当に売却以外の方法で処分してもいいのか、よく考えてから依頼しましょう。
売れない山林を売却するコツは?所有している山林の魅力についてアピールする
売れない山林を売却するためには、本当に山林がいいと思って貰う必要があります。またアピールポイントを増やしていくことにより、山林が素晴らしいものであると紹介しなければなりません。適当に売却依頼を出しているだけでは誰も見てくれないのです。
具体的には、以下の方法を採用すると売却できる可能性が高まります。
- 山林の利便性がわかるように説明する
- 宣伝を増やして色々な人に見てもらう
- 他の土地よりも安く売却できる状態にする
上記の方法を利用すると、売却できる確率を高められるでしょう。またアピールポイントを増やして、人を呼び込める可能性があります。近所にある土地との比較をしてもらい、最終的に得をするようなイメージを持ってもらうとより売却しやすいです。
ここからは、山林が売れない時に取る対策について詳しく説明します。
山林の利便性がわかるように説明する
まずは山林の利便性について理解してもらいましょう。
山林というのは未開拓の山というイメージが非常に強くなってしまうため、利便性はあまり無いように思われてしまいます。しかし色々な使い道が用意されていること。そしてキャンプに適しているといった情報を提供すると、購入希望者が出てくる可能性が高まります。
近年はキャンプが流行していることもあり、キャンプ用に使える土地を探している個人、またはキャンプ場を立ち上げる業者が多いです。こうした人に見てもらうために様々な情報を提供し、山林がキャンプに使いやすいという部分を宣伝していきましょう。
ただ山林がキャンプに向いていない時は、素直にキャンプは不向きであると説明したほうがトラブル回避のために有効です。安心して売却を完了させるためにも、嘘をついて宣伝するのはよくありません。正しい情報を公開した上で、購入者を募ることが何よりも大切です。
宣伝を増やして色々な人に見てもらう
宣伝効率をより良いものに変更し、色々な人に見てもらう対策を取りましょう。
具体的には、仲介業者の中でも宣伝に力を入れている業者に相談し、山林を多く宣伝してもらうのです。またインターネットを活用して、少しでも山林を見てもらえる環境を作れば宣伝効率は上昇していきます。
現在は山林を実際に見てもらうための難易度がやや高くなっている状態です。少しでも多くの人に見てもらう対策が求められます。ユーザーがネットを活用できる環境であれば、気軽に見てもらえる可能性が高いです。そのためネットに強い業者へ依頼すると露出が増えます。
なお宣伝を増やしたとしても、売却する値段が高くて売れないこともあるでしょう。より早く売りたいと考えているなら、価格の設定にも気を配ってください。
他の土地よりも安く売却できる状態にする
山林の売却価格が安いというアピールをするなら、他の土地よりも安く売却できるという状態を作りましょう。とにかく安さでアピールして、購入希望者を見つけていく方法は有効です。
具体的には、近隣にある山林の売却価格を確認します。山林の売却価格が他の土地よりも高いと判断される場合は、誰も見てくれない可能性が高くなるでしょう。そのため他の山林よりも安く購入できるというアピールのため、売却価格を大幅に下げる対策も必要です。
明らかに安く購入できるような状況であれば、お得だと判断して売却依頼に応じてくれる可能性も高まります。少しでも売却を早く終わらせることと、購入希望者を増やすためにも、まずは安い山林であるというアピールをしておきましょう。
山林が売れない時にしてはいけないこと!売却の放棄は考えないほうがいい理由
山林が売れないからといって、そのまま放棄するのはよくありません。その方法を採用してしまうと山林の状態がかなり悪化してしまい、将来的に災害の影響を受ける可能性が高くなってしまいます。
山林は適切な管理によって、自然災害にも対応できる状況を維持していくのが保有者の義務です。特に自然災害が増えている現代では大雨のリスクに対応するため、適切な管理や調査をしてもらわなくてはなりません。周辺の住民も、安心して生活できる状況が必要です。
売却しないで山林を放棄した場合、山林の状態を把握してもらえないため、自然災害によるリスクが大幅に増加する可能性もあります。また放棄していることで木の剪定なども進められておらず、非常に使いづらい土地に変わるケースも多いです。
他にも固定資産税の支払いを無駄に支払う必要がある他、山林の所有名義を将来的に変更しないまま相続しなければならない状況が続きます。将来的に長く影響が及ぶ可能性も高まるため、放棄は非常にリスキーです。放棄するのは非常に危険な行為だと判断してください。
そしてとにかく山林の売却については、交渉成立まで粘り強く対策を講じていく必要があります。また売却価格を少しでも安くし、山林を購入したいと思う人を集めたほうが良いでしょう。場合によっては寄付を活用し、土地を無償で提供する方法での処分も検討してください。
山林が売れない時のまとめ
山林は売れない状況が続く可能性もあり、売れずに苦労する場合が多くなってしまいます。しかし売れない山林は放棄するのではなく、色々な対策を取って売却できる状態に持っていく必要があります。間違っても放置するような状況は、絶対に避けましょう。
特に採用したいのが価格面の変更です。高く山林を売りたいと考えている人も多くいますが、山林というのは値段があまりつかない可能性もあります。様々な仲介業者に査定を依頼して、かなり安くなってもいい前提で山林売却を検討しましょう。そうしなければ長期的な損失が発生し続けるため、今の状況を変える取り組みも検討してください。
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